海抜 55 m付近の田んぼの真ん中にある湧水。
湧水の周囲はクレソン畑になっている。
新田町でクレソン栽培と聞くと意外に聞こえる。クレソンといえば清流に生える植物で、関東平野の真ん中の畑作地帯で育つとは思えないからである。
だが、新田町では豊富な湧水のおかげでクレソンを栽培することすら可能だったのだ。
だが、そのクレソン栽培もいつまで続くのかは心もとない。弁天の湧水もまったく枯れ果てているように見えるからだ。
水田に入れる水をクレソン畑に入れればいいのだろうが、イネとクレソンでは最適の水温は違うだろうし、はたして品質のよいクレソンが生産できるだろうか。
水源が枯れてしまえば、水神の祠の草を刈る人もいなくなるのか。石祠が雑草に埋もれていた。
前回訪問時の弁天の湧水。石祠の周りも草が刈られ、祠に西日が差している。
前回訪問時にもクレソン畑はあった。(栽培面積は今より広く、現在は水田になっている湧水の周囲の田もクレソンだったような記憶もある。)
黄色いポールの下で勢いよく水が注がれている。
(2004年08月31日訪問)