下の写真を見て「ムムッ」とすぐに思った人は、路上観察系の眼力のある人だろう。正面の青信号をよく見ると、灯器の廻りに緑と白のストライプの板が取り付けてある。いわゆる「ゼブラ信号」である。今から 30 年くらい前まではゼブラ信号は普通だった。今こうしてゼブラ信号を見かけると、懐かしさを感じずにはいられない。
このサイトでは路上観察系の物件はあまり紹介していないし、信号機はすでに路上観察のジャンルとしては円熟しつつあるので、それほど興味をそそられる物件でもないのだが、懐かしさのあまり写真を撮ってしまった。次に訪れるときにはもう見られないかもしれないからだ。
信号待ちのあいだにカメラをとり出したのだが、信号はすぐに青に変わり、一枚だけ写真をとることができた。そう言えば、昔の信号は青じゃなくて緑色だったなあ。
信号機のサイトを見た限りでは、京三製作所の1970年前後の灯器のように思われる。丸形灯器に角形ゼブラが付いたタイプである。
(2001年11月24日訪問)