下平という集落の行き止まりまで入ってみたら、道ばたでデルピス号を発見した。デルピス号は群馬県の農林機械研究所というメーカーが開発・販売した小型林業用作業車である。運転席は中央にあり、かつてのオート3輪を彷彿とさせるマシンだ。
現代の林業機械化3点セットといわれる、ハーベスタ(伐採機)、ヤーダ(集材機)、フォワーダ(搬出機)でいえば、フォワーダのご先祖様に相当するだろう。
このサイトでは初出だが、林道愛好家などのあいだでは有名な観賞対象であり、バリエーションなどの調査も進んでいる。
デルピス号には3輪駆動と2輪駆動の車種があるようだが、この物件はどうやら2輪駆動車。不整地走行にはむかなそう。
コーションプレート。
いずれ、この会社の住所の場所に行ってみようと思う。
前輪の泥よけカバーはもしかするとカスタムパーツかも知れない。
コクピット。
荷台は長さ180cmくらい。積み込み用のウインチはないようだった。
木材の搬出用と言っても、このタイプのデルピス号だと住宅の軸組に使うような3mや4mの丸太が積めたとは思えない。薪や椎茸のホダ木などを搬出するなど、半農業用途で使われたのではないか。
(2011年05月08日訪問)