チャイティーヨー山頂の広場から、北のほうに仲見世(寺院境内に作られた土産物屋街)が見える。ゴールデンロックに参詣したあと、職場の一行はこの仲見世のほうへ向かった。
広場のゲートから外は、サンダルを履いてかまわない。
私はこのときまだ単なるお土産タイムなのだと思っていた。ところが実はチャイティーヨーには奥の院があり、実はこれからの行程は奥の院への道のりなのであった。
それにしてもすさまじい仲見世。
人もいっぱいで、表の参道よりもこちらのほうがにぎやかだ。
おもちゃ屋にはびっしりとお土産物が下がっている。
熱帯の国にもスノードームあるんだ!
金粉が降る仕様だけど。
職場の女の子が籐で編んだかわいいポシェットやサンダルを買い求めていた。
単なる土産物ではなくて、普段使いで使うもののようだ。
貝細工のポシェット。昭和に江ノ島あたりで売ってたような土産物がここではまだ買える!
宝くじ屋さん。
この奥には公衆トイレがあった。
仲見世は坂を下るように続いている。
坂を見上げたところ。
トラックがやっと上るような山の尾根に、こんなにもにぎやかな街があるというのはびっくりだ。
噛みたばこの販売所。
キンマの葉がきれいにらせん状に積み上げられ、石灰も大きな固まりから削り出すようになっている。ちょっと他ではあまり見かけない技巧的な販売所だった。
掻き揚げ屋さん。
エビたっぷりで美味しいヤツ。
漢方薬屋か。
階段の途中から左手に入る路地があって、職場の一行はこの路地を入っていった。
昼食を食べる行きつけの店でもあるのかな?
メインストリートには食堂が並んでいたが、この路地にはあまり食事をできそうな店がない。
坂をどんどん下っていくが、路地は狭くなるばかり。
この路地で見かけた、ゲームセンター。
ネットゲームができるのではないだろうか。
理髪店。
山頂の寺の仲見世で営業して、ちゃんとお客が入っているのが不思議だ。
下り坂が急になってくる。
手前の店の床が、隣の店の屋根というくらいの角度で道が下っていく。その両側には土産物屋が途切れることなく続いている。
台湾の
小瓶を並べたお店があった。
漢方薬だろうか。
すっごく種類が多い。
西洋魔術的なな雰囲気の店。
手前の動物はたぶんオブジェで、実際に売っているのは左のほうに見えるオイルではないかと思う。
たぶん精力剤じゃないかな。
効きそう。
動物の干し首を並べている店が多い。他の寺では見かけない特徴だ。
こうした店のせいで、この仲見世全体がおどろおどろしい空間になっている。
途中には小さな洞窟もある。喜捨すれば中に入らせてもらえそうな感じ。
本当はこういう洞窟の前で、一時的にサンダルを脱ぐ必要があるのだが、脱ぎ忘れて通過している地元の人もけっこういた。
石段はどこまでも下っていく。
常に前の人のツムジを見ながら歩いている感じだ。
斜面の法面は土で、こんな急な場所に店を建てて大丈夫なのかと心配になってくる。
途中にはカフェや食堂もあり、一休みしている人もいる。
車道も索道もないこの急斜面に、水や食料品を運び下ろすのは大変だろうと思う。
15分ほど階段を下り続けただろうか。
道が水平になり、衣料品店がならぶ狭い路地に出る。
「カラスの洞窟」と呼ばれる岩屋へと到着。どうやらここが目的地のようだ。
ここがチャイティーヨーの奥の院で、開山の僧が修行をした場所らしい。
上にハシブトガラスのくちばしのように見える岩があり、その下のすき間にコインを投げ込むとお金持ちになれるとかなんとか。
現在、ミャンマーには硬貨は流通していないが、ここではコイン投げ用に昔の硬貨が、ゲーセンのメダルよろしく両替できる。
カラス岩の下はコインを投げる人、すき間に入らずに落下したコインを拾って投げる人などでごった返している。
そのカラス岩の下には開山の僧がこもったという洞窟がある。人ひとり入れるくらいの狭さで、中に入る順番待ちの列ができていた。
悪口を言う人はこの洞窟に入ろうとしても入れない、というような伝説があるようなことを言われた。(英語のヒアリングがにがてなので、実はまったく違っているかもしれない・・・。)
カラスの洞窟から先には、100mくらいだが、まだ店が作られていない区間があった。
この場所以外は、石段の上にほとんどアーケードが続いているほど沢山の土産物屋があるのだ。
石段が登りに転じた。
来た道とは別の道で登って行く。
どうやらこの土産物屋街は一周できるみたいだ。さっき降りてきたのと同じだけの高さをまた登るのか・・・・
土産物屋のテラスの造りは、どう見ても不安しか感じられない。
登りはちょっとペースダウンしたため20分かかった。
逆のルートで参詣している人たちもいる。仏教での巡拝は基本右回りなので、私たちの歩いたルートのほうがいいように思えた。
奥の院ルートの出口。
奥の院ルートの所要時間はキビキビ歩いて40分は必要だ。土産物を冷やかしたり、途中の小さな祠にも入っていたら、さらに時間がかかるだろう。
ここからは仲見世の屋根が続いているのが見渡せる。
この斜面をを歩いてきたのだな。
階段街のバックヤードはすごい生活感。
この場所から北方にさらに尾根伝いの道があり、いくつかのパゴダが見えた。この尾根のパゴダを見ると、往復3時間必要とのことだった。
奥の院ルート出口のパゴダ。
パゴダは普通の形状。
チャイティーヨーでは逆に珍しい。
例のケータイ基地局みたいな塔もある。
そのパゴダの下にも人が入れる洞窟があった。
チャイティーヨーに行ってゴールデンロックだけ見て帰るのはもったいない。
私にとっては、ゴールデンロックよりも、むしろこの土産物屋街のほうがインパクトがあった。
(2014年02月15日訪問)