
ホテル・ズェガビンの前にお寺の寄進所があった。パネルに描かれているのは僧房のようだ。
この寄進所のお寺にこれから向かうことにする。

街道に総門があり、そこからまっすぐに未舗装の道が続いている。この道を入っていく。

周囲に対比するものがなにもないので、どのくらいの距離があるのかがわからない。タクシーを捕まえて移動するほどではないだろうが、一般的な外国人が徒歩で行くような道でないことも確かである。

もっとも、これまで訪れた寺々が大名旅行だったので、ここに来て当サイトの平常運行になったのだともいえる。

途中はずっと水田が続いている。見晴らしが利くので周囲の山々が一望にできる。
右手には聖地ズェガビン山。

左手にはやはり山頂にパゴダのある未踏峰。
いま向かっている寺を見たあと、あの山頂を目指すつもりだ。

水田の用水路。
ここでは田んぼの地面と、用水路の水面の高さに注目。
稲刈りが終わった季節なのに、水面との高低差がほとんどない。このような水田はたぶん現代の日本ではまずお目にかかれない。日本でいえば湿田の部類に入るかもしれない。

用水路への排水の様子。
日本にはこのような排水路を利用して、小川と水田を行き来する魚がいる。メダカである。メダカは水温が高すぎて天敵魚が棲めない水田で産卵し幼魚時代をすごすのだ。日本でメダカが絶滅危惧種にまでなってしまったのは、小川から水田に遡上できなくなったことが最大の原因だと言われている。

僧房らしき建物が建設中だった。
寄進をしながら、並行して建築を進めていくというのがミャンマーらしい。

講堂。
高床式になっているのは、雨季にはこのあたり一帯が水没するからではないかと思う。

後で地図を見て気付いたのだが、この寺の周囲には正方形の周濠が巡っている。
この正方形の範囲はもしかすると池なのではないか。

パゴダに到着。
四角登壇型パゴダなのだが、壇上にヤシの木が植えてある。
一目見て強烈な印象を残すパゴダだ。

壇上はキレイな色彩のタイルが敷き詰めてある。

壇上にあった鐘撞き柱。

尖塔。

現在の僧房と思われるもの。

次なる寺へ向かうまえに、パゴダの階段に座ってしばし休憩。
そこから見える景色はこんなだ。
ちょっと荒れているけれどまだのびのびとして、これから成長していく未来を感じさせる景色だ。
うん、悪い景色ではないな。
(2014年02月16日訪問)