タウィグダ洞窟寺

寺の背後の崖にも鍾乳洞の洞口が見える。

(ミャンマーカレン州パアン)

写真

ホテル・ズェガビンの北側にある寺。

ここも街道から見えて気になっていた寺なのである。

ここは総門もあるので、ちゃんとした寺なのだろう。先ほど行ったチャウワァダ洞窟寺よりは多少敷居が低い。

でもまあ、ホテル・ズェガビンの宿泊客がこの寺に興味を示すとも思えず。

写真

これが寺の参道。

崖の中腹に鍾乳洞が口を開けているのが見える。

写真

拡大写真。

行ってみたいが、道はなさそうだ。

写真

本堂らしき建物も崖にめり込んだ懸崖造りであり、「これはどう見ても洞窟があるでしょう」という造り。

これが街道からチラチラと見えるのだから、行きたくなってしまうのは必然といってもいい。

写真

参道の南側は貯水池になっていて、浮御堂(うきみどう)形式の堂があった。

これはその浮御堂へ渡る木の橋。橋への入口にベンチがある。「ベンチ付きの木橋」って日本でこれまで見たことがない気がする。外国にはけっこうありそうだが。

写真

浮御堂の全景。

写真

浮御堂の横には水がめ。

日本の寺社でいう、水盤舎に相当するものだ。

写真

参道を進むと、コブラ光背の仏像。

写真

回廊に入ってすぐのところには木魚が下がっていた。

これは日本でも何度か見かけたものと雰囲気が似ている。

写真

その先には講堂。

かなりの人数が入れそうだが、境内には人っ子一人いない。

写真

でも僧衣の洗濯物が干してあるから誰かは住んでいるのだろう。

写真

回廊の突き当たりに短い石段があり、順路は洞窟の中に続いている。

写真

階段を上がると、洞窟は右側にカーブしている。

写真

奥行きは25mくらいだろうか。

写真

奥にあったのは、菩提樹の下で仏法を説いている仏陀。

電飾が点滅していた。

写真

奥行きの短い鍾乳洞だが、鍾乳石は立派。

写真

支洞っぽい穴もいくつかあった。

写真

入口の左側には僧侶の居室のようなものがあった。

写真

洞窟の中が涼しいので、ここで過ごすことが多いのだろう。家財道具も置いてあった。

日本の寺で言えば方丈という建物に相当するだろうか。

写真

僧房だろうか。

写真

境内には小さなコテージのようなものが何棟か建っていた。これは瞑想所ではないかと思う。

日本で禅堂に相当する施設。

写真

井戸。

写真

沐浴所。

井戸から水を運んである。

写真

奥に見える祠はナッの祠だった。

写真

ナッの祠の内部。

牛がナッ(怨霊)になったもので、シュエダゴンパゴダの仲見世でも見かけた。

写真

寺の門前には駄菓子屋のような店があった。

池の上に張り出して建てられている。

道を歩いていたおじさんに尋ねたところ、寺の名前はタウィグダと言うらしい。

(2014年02月16日訪問)

犬と狼

単行本 – 1990/12/1
平岩 米吉 (著)

amazon.co.jp