
この日は、パアン→モーラミャイン→タトン→パアンというように、三角形を描くようにモン州をひとまわりするドライブ旅行となった。その帰路、タトンの郊外で見た湿田の風景を紹介する。

水田地帯の農家。
庭に耕耘機が置かれているのが見える。

水田の耕耘は牛馬ではなくて耕耘機でやるのが一般的みたいだ。
日本でも40~50年前まで牛馬で田起こししていた農家もあったので、ミャンマーでも牛馬で耕耘することもあるような気もするがまだ見かけたことがない。

湿田の中のカフェ。
こんなところになぜカフェを作るのかねえ。

牛を引いてあるく女性。農作業にしては小奇麗な格好をしている。牛の健康のために散歩をさせているのではないか。

これは、苗代を作っているところではないかと思う。

苗代で育てられた苗は、このように綱状にして引っ張りながら圃場へ運ばれる。

これは田植え直後の様子ではないかと思う。
日本の稲苗に比べるとだいぶ成長している。短い苗では湿田が深いところに植えられないので、それなりに成長してから田植えするのかもしれない。

家から圃場が遠い農家が建てた、野良仕事用の休憩小屋か。

これも田植えの様子だと思う。
腰にぶらさげているのが苗だとすれば、だいぶ大きくなっているのがわかる。

これは見慣れない作業だ。
テーブルのようなものが圃場に刺してある。
苗代から苗を抜いて、このテーブルの上でトントンと根の位置を揃えるために使うものではないかと想像する。

いずれにしても、これらの農作業を見て、私は湿田について知るべきことがまだたくさんあるということが見えてきた。
このような風景を見たあとでならば、日本の農家でむかしの話を聞くときにも、水深の深いところにどんな苗を植えたかという質問が出るようになるわけだ。
何も知らなければ、何を訊いたらいいのかもわからない。こうして少しずつ知識の足がかりができていくのだな。
(2014年06月28日訪問)