ロンニャ沼の先でAH1号線は直角のクランク状にカーブし、その100mほどの区間には巨樹が国道にかぶさるように並んでいる。
昼間でも日陰になるため涼しげな場所で、パアンからターマニャヒルまでの行程のなかで、最も特徴的な風景の場所かもしれない。
タイ国境から物資を運ぶトラックや長距離バスが、巨樹のトンネルの下を行き交う。樹が大きすぎて、バスやトラックがミニチュアのように見える。
樹のせいで道幅が狭くなっており、大型車のすれ違いはできない。
このカーブの途中にパゴダがある。
金色成分が多く、それなりに立派なパゴダなのだが、ほとんどお参りしている人がいない。
私も参詣して思ったのだが、立派なだけでなにかコレという特徴がないのだ。
山門の様子。
山門を入って左側には、水がめがある。
よく見ると、壁面に水の殺菌装置のようなものが付いている。井戸水を浄化して飲めるようにしているのだろうか。
この水がめは裏側が境内の外に面していて、寺の外からでも水を飲むことができる。
道行く旅人へのうれしい気遣いだ。まともに機能していればの話だが・・・。
山門からメインのパゴダまでは屋根付きの回廊になっている。
ということは、この寺では境内に入った場所から履物を脱ぐのが正解なのだろう。
回廊の途中には層塔のような小屋が付属している。
パゴダの前には仏殿がある。
内部の様子。
日本で言えば、本尊と脇侍のような構成の仏像があった。
壁面はモザイクミラー。この寺は、モザイクミラーを多用しているのが特徴だ。
回廊の横にあった小さな堂。
堂の内部。
やはりここもモザイクミラー。
薬剤が大量に備蓄されていた。見た感じは、日本でいう「バスタ」という除草剤と似てる。バスタのジェネリック版か。
仏塔の周りにある仏堂のひとつ。
内部には神さまがいた。
鐘堂も層塔形式。
もちろん、階上へは登れない。
パゴダの東側のお堂。
内陣はキリスト教の教会のような雰囲気。
内陣の中には三尊仏、プラスアルファが祀られている。
それぞれの仏像の前に、小さな僧形の仏像が向き合って座っているのはなんなのだろう。
裏側のほうへ行くと、井戸堂があった。
井戸堂の中までがモザイクミラー。
どれだけモザイクミラーが好きな寺なんだ。
タコンタイ(石柱)。てっぺんにはオシドリ。
すらっとした精悍なシルエットは、SF映画に出てくる宇宙船のよう。
少し離れたところに、独立した小さなパゴダがあった。
こんなふうに、石がごろごろした地面の上を裸足で歩くのは、たいていの日本人にはむずかしい。私は特に苦手だ。健康ランドの歩行浴で足裏ツボ刺激の小石があるやつなど、かかとが痛くて歩けない。
山門でサンダルを脱がずに、手で下げて持ってくればよかった。
このパゴダの横は僧院である。
これが仏塔の本坊なのではないか。
講堂と思われる建物。
食堂か。
用途不明の建物。
井戸堂。
後ろの赤い建物は僧房だと思う。
(2014年07月13日訪問)