エインドゥ町の中心部にある大きな僧院。境内や建物がAH1号線に面している。
参詣用の寺ではなく、修行用の僧院っぽい。どうしても入っておくべき寺ではないのだが、なぜかこのときは「僧院だとしても、一応、入ってみるか」という気持ちになった。
山門を入ると右側に鐘堂。
二人の人物が鐘を支えるタイプの鐘撞きはミャンマーではけっこう見かけるのだが、この物件では左の男の足下に注目。
けだるそうなイヌが寝ている。
これ、何か物語でもあるのだろうか。
たぶん、左のチャウサ(板碑)が読めればこの犬が何なのかがわかるのかもしれない。
たぶん、横にあるデコレーションみたいなパゴダのいわれが書いてある
これがデコレーションケーキみたいなパゴダ。
内部はこんな感じ。
丸い建物の中心に、丸い心柱。同心円的な構成の堂だ。
心柱には6個の穴があって、それぞれに仏像が収められているのだが、一つだけ奥まで抜けている穴があった。
心柱の中にさらに心柱が見える。
境内では牛が草を食んでいた。
お寺の牛なのか、近くの住民がお寺の草を食べさせるために放してあるのはわからない。
参拝客に興味があったようで、牛が近づいてきた。ちょっとひるんでいると、修行僧が飛んできて牛を引き止めてくれた。
修行僧に「日本から来てお寺参りをしている」と告げると、境内を案内してくれることになった。
この僧院はモン民族のお寺なのだそうだ。境内にはモンの王様の像が建てられている。
こっちへ来なさい、といって講堂と思われる建物のほうへ連れて行かれる。
これがその建物。
写真の手前側が内陣というか祭壇になっていて、奥側に入り口があるのだ。
講堂の入り口。
三層の層塔になっている。
「こっちだよ」
どうやら、建物の中に入らせてもらえるらしい。
内部は広いひとつの部屋になっていた。
講堂なのだろう。
祭壇。
電気がきていて、電飾光背が光っている。
部屋の中央は天井が高い。
外部から見ると、この部分は越屋根になっている。
片側の壁面が面白い。
全面的に収納になっており、ところどころにカーテンがあって奥が個室になっているようだ。
個室の上がロフトのようになっているが、上れるのだろうか。
壁面収納は私物ではなく、食器などお寺の備品が入っていた。
それにしてもこのカーテンの奥が気になる。修行僧が寝起きする部屋なのだろうか。だとすると、ここは講堂と僧房を兼ねた建物ということになる。食器があるということは食堂も兼ねているのかも。
柱にはたくさんの扇風機が取り付けてあった。
かなりの人数が同時にこの建物を利用するのだろう。
柱の一つには黄金の水牛が飾られていた。
上で踊っている小僧、どこかで見たような・・・。
境内にはほかに、二階建ての大きな建物も造営中だった。僧房ではないかと思う。
(2014年07月13日訪問)