パアンからタトンを目指すと、行程の3/4のあたりで州境をまたぐことになる。州境にはドンタミ川という大きな川がある。
その川の手前の、カレン州側の風景。
荒れ地が続いておりほとんど人家がない。しかもその荒れ地も雨季の増水で水没している。
その水没地域で何かを取っている人がいた。
ふだん川ではない場所でも魚が取れるのだろうか。
ドンタミ川を渡る橋上から対岸のモン州側のドゥインセイッ村を見たところ。カレン州側と異なり、モン州側には人家が多い。
ちなみにミャンマーでは橋の撮影は禁止されているので、この写真のみ後日、バスの移動中に車窓から撮ったもの。カレン州と他州との州境は迷彩に塗られた実戦仕様の監視塔があり兵隊が検問していることから気安く撮影することはできない。
自分で運転するオートバイで越境するときもちょっと緊張するポイントだ。いままで停められたことはないが・・・。
ドンタミ川の橋上から下流側に大仏が見えるのが以前から気になっていたので、立ち寄ることにした。
川沿いにお寺を目指すが、道がぬかるんでいて、二輪車で進むのは大変だ。
しかも途中から「ぬかるんでいる」というレベルをはるかに超えてきた。
道でオートバイを洗ってる人がいる。
道路はもう完全に水没しており、この道から大仏へ向かうのは無理っぽい。
災害が発生しているという空気はない。これがこの村の雨季の日常なのだ。
中央の笠をかぶったおばさんは、買い物かなにかをしてこれから自宅に帰る様子なのだが、そのまま水の中を進んでいくのだった。子どもは浮輪を持っている。これじゃいちいち自宅から出るのも大変だな。
「舟だよ~、舟に乗らないか~」
村の子がアルバイトで水上タクシーをやっていた。
家は高床になっているので、浸水しても生活はつづけられる。
あとで、大仏側から村をみたところ。
雨季の増水とはいえ、堤防もない川べりの低地に家を建てているのだから、浸水のリスクはかなり高いだろう。
このドゥインセイッ村では、乾季に見ても「ここヤバイだろ?」と思うような低地に家が建っている。
ミャンマーでは土地は国から長期賃借するシステムなのだが、こうした場所は値段が安いか、あるいは、タダなのかもしれない。
(2014年07月26日訪問)