昼間訪れたカレン州祭りの会場に夜になって再び出かけた。
公園の前の4車線の道路にはたくさんの露店が出ていたので紹介しようと思う。
揚げもの屋。
豆腐か何かが揚げてありチリソースをつけて食べる。調理後の経過時間がわからないので、ちょっと怖くて未経験の食材。
手前の黄色いのは未熟マンゴー。スパイスをかけて食べる一種のお新香みたいなもの。灰色っぽく見えるのはウズラのゆで卵。
ポンセン屋。
日本の駄菓子のポンセンとほぼ同じもの。
味づけは日本では塩味だが、ここでは溶かした黒砂糖がたらしてある。
湿気っていなければ美味。
串揚げ屋。
豚足とか軟骨が串に刺してあって、油で揚げながら食べるようだ。美味しそうなのだが、油がヘドロみたいに濁っていることがほとんどであり、未経験。もしかすると揚げものではなくておでんかも知れない。
串焼き屋。
すごく種類が豊富。客が具材を選ぶと、フライパンで焼いてくれる。
ここは焼きながら食べるのではなく、お持ち帰り専門のようだ。
竹おこわ屋。
お祭りのときの食べ物だとされている。
竹の中にもち米とココナツを詰めて、竹ごと焼いたもの。すぐ食べたいときは、売り子にナタで割ってもらえばよい。
竹の内側に薄い皮があって、それがおこわに張り付いているため、粘ることもなく竹から取り出せる。
おぼろ昆布を巻いた巻きずしみたいな感じで、この皮ごと食べる。皮は青臭いこともなくまったく気にならない。
ご飯には味はほとんどないので、オカズと一緒に食べたい。夜食やお弁当の代りにもなる。
米菓子屋。
ライスケーキとも呼ばれる。もち米とココナツをまぜて焼いたもの。甘くてしっとりとしていて食べごたえもある。日本の和菓子とあまり変わらないので、日本人が食べても違和感は感じないだろう。
ホテルの朝食でもよく並ぶデザートだ。砂糖たっぷりの激甘コーヒーと一緒にいただくのがミャンマー風。
赤っぽいのも肉ではなく、ライスケーキ。
その奥の透明感のあるものは、タピオカを固めたケーキ。
揚げパン。
ふっくらとしており、ココナツの果肉を削ったものをまぶして食べる。揚げたてならばとても美味しい。2~3個はすぐに平らげてしまう。
ミャンマー風ピザ屋。
ミャンマー人が「ミャンマー風ピザ」だと説明してくれたが、ピザというよりも、卵やソーセージの薄切りなどが入ったお好み焼きだ。
すごくジャンクな感じで、どう見ても美味そう。買って食べてみたら想像通りの味。値段は80円だった。
これ見かけたら、また買ってしまうと思う。
ミャンマー風たこ焼き屋。
「たこ焼き」と言っても、タコは入っていない。代りにウズラの卵が使われている。
だし汁のない明石焼みたいなものか。
作り方はたこ焼きとよく似ている。
別の場所で食べたことがあるが、ウズラが入っていなかった。「ウズラ入りのヤツ」って言わないといけないのかもしれない。
ミャンマー風ギョウザ屋。
鉄板で焼いた皮の上に野菜などが載せてあり、それを畳んでギョウザのようにさらに焼く。
見た目があまり美味しそうではなかったので未経験。
かき揚げ屋。
お寺の仲見世などでもよく見かける。
日本のかき揚げとほぼ同じもの。ただし衣に味がついているので、そのまま食べられる。
大きめのエビが多量に使われていおり、ぜいたくきわまりないスナックだ。
カラッと揚げられているので、しばらく置いておいてもスーパーのお総菜のかき揚げみたいにべちゃっとすることはないが、なるべく揚げたてを食べたい。
ソーセージ屋。
はっきり言ってミャンマーではまともなソーセージを食べたことがない。
これも見た目はまともだけど、きっと食べたら後悔する気がする。
丸い玉がつながったソーセージは、玉ひとつ単位で切って買う。ひとつが10円ほど。
焼き鳥屋。
手羽や卵などを串揚げしたもの。
左にある赤い液体がチリソース。居酒屋でこれを注文すると、再度フライパンで炒めてから、串から外してぶつ切りにして皿に乗って出てくる。手羽などは小骨になってかえって食べにくい。
屋台の場合は、串のまま出てくるのかな。
駄菓子屋。
上に吊るしてある小袋はドライフルーツが多い。味付けは甘くてスパイシー。
手前にある青い箱はクーラーボックス。ノドが乾いたらクーラーボックスを探せば良い。炭酸なしの「Red Bull」や、「Sponsor」というイオン飲料が美味しい。ファンタのフルーツミックス味はバナナフレーバーだ。缶ジュースは70円くらいする。ミャンマー人にとっては安くはない。日本人が喫茶店でコーヒーを飲むような経済的負担であろう。
果物屋。
リンゴ、ミカン、ブドウ、ライムなどが売っていた。ミカンはとても小さくて、キンカンを一回り大きくしたような感じ。味は日本の温州ミカンと似ているが、小さくてチマチマしているので私はあまり好きではない。
乾物屋。
街の常設市場ではあまり見かけないような気がする。お祭りのときに、遠方から売りにくるのか。
敷物屋。
ゴザやウチワを売っていた。
夜とはいえ熱帯の国なのでまだ暑い。ウチワを購入してあおぎながら散策することにした。
タナカ屋。
タナカというのは、ミャンマー人が顔に塗っているファンデーションのようなもの。樹皮をすり下ろしたものだ。
手前の丸いのが
タナカの原木。マンダレーのほうで採れるという。これもおそらく遠方から売りにくるものなのだろう。街の常設の市場では見かけない。
化粧品店などでは、あらかじめすり下ろして瓶詰めされたものが売っている。
カレンミュージックのDVDショップ。
探している曲があって、ずいぶん時間をかけて試聴してやっと発見した。DVDにはリージョンコードというものがあり、リージョンが異なる国で販売されたDVDは再生できないのだが、購入したDVDはリージョンフリーだった。つまり日本のパソコンでも再生できた。
あれ、出演してるオニイチャンじゃない。
買ったらサインしてもらえる。
居酒屋の屋台が建ち並ぶエリア。
市内にあるバーガーショップも出店していた。
バーガーとフライドチキンのお店だ。パアン滞在中は店舗のほうに何度も通っているが、過度な期待は禁物である。一度もハンバーガーとかフライドチキンというものを食べたことがない料理人が想像で作ったというようなものが出てくる。レタスの代りに白菜が挟まっていたりするのがご愛嬌である。
居酒屋。ショーケースに揚物などが並んでいて、それを暖め直してつまみにする。
まだテレビがない家も多いのだろう。夜、居酒屋に集まってスポーツの試合などを観戦する男たちをよく見る。
こういうお店でまったりとビールなどを飲んで過ごすのは、ミャンマーらしい夜の過ごし方だと思う。
ステージでは、ダンスチームの演舞が延々と続いていた。最後まで見たことはないけれど、24時過ぎまでやっているのはまちがいない。
お祭り広場も深夜まで人が減る様子がないのだった。
(2014年11月07日訪問)