トーノエロンパゴダ

牛が草を食むだけの無人のパゴダ。

(ミャンマーカレン州パアン)

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トゥーノェユア僧院の丘を巻くように集落の中の道を進むと、山門があった。

地図を見るとここはトゥーノェユア僧院山頂への自動車用の進入路にもなっているが、それだけではなく小さな独立したパゴダのようだ。

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仏殿などの堂宇はなく、仏像も仏塔もすべて野外に並んでいる。

仏塔の前は緩やかな斜面だが、そこには牛がつながれて草を食んでいた。

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除草のためにつながれているのだろう。

めったに人が来ない場所に、他所者が来たので牛もすこしびびりぎみ。

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仏塔のひとつひとつは小さいが、せまい丘に林立しているため、けっこう楽園っぽい雰囲気。

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シンウーパゴが雑草に埋もれている。

僧侶は午前中しか食事ができないので、太陽の高さを確認しているというポーズである。

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丘の上部へ登るにつれて仏像の割合が多くなっていく。

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また、シンウーパゴ。

あれ? さっきの像と見上げている顔の向きが逆だ。

いままで気にしたこともなかったが規則性があるのだろうか。このアングルだと、太陽はまだ東にあるので午前中ということになる。

先ほどの像だと、太陽は西にあり食事の時間は終わりということになる。

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丘の頂上にはタコンタイ(石柱)があった。

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丘に登ってみると、下からは見えない位置に小さな僧房があった。

でもたぶんお坊さんは住んでいなさそう。無住の寺だ。

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近所の子どもがめずらしそうに寄ってきた。

ここは普段この子たちの遊び場にもなっているようだ。

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ちょっと荒れ気味なところが、逆に風情を感じさせるパゴダであった。

(2014年11月08日訪問)

福岡県の仏像 (アクロス福岡文化誌 8)

単行本 – 2014/3/30
アクロス福岡文化誌編纂委員会 (編集)

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