しばらく山麓を進むと、道の右側に切り立った岸壁が迫ってくる。崖下は広々としているが、人家はなく牧草地になっている。クロタゥン村の村外れまで来たようだ。
牛が放牧されていた。
先に見える森の中には、また次の村がある。
だがその手前に茶堂が見えた。
さきほど見た茶堂は切妻の妻入りだったが、ここは切妻の平入り。
ベンチの横には水のみの壺が置かれていた。
壺の下に張り出されたビラには、マラリアを防止しよう、というようなことが書かれている。
壺にボウフラが湧かないようにちゃんと管理しようね、という注意書きなのだろう。
茶堂の内部の様子。
もうね、この写真だけ見せられたら、日本の四国か中国の山里の茶堂を写したものと言われても気付かないだろうな。
でも、奥の祭壇に祀られているのは弘法大師ではなく、ナッ神(精霊)なのだ。
茶堂の裏側。
精霊の祭壇が建物の平面から外に飛び出ているのも、日本の茶堂にも見られる構造の特徴だ。
茶堂の横には立派な井戸があった。
ここは今はなにもないが、かつては人家があったのかもしれない。
井戸はちゃんと水をたたえていた。
(2014年11月08日訪問)