寺町を構成する僧院のひとつ。
通常、僧院はお坊さんが修行をするための学校のような場所なので、参詣してもあまりおもしろくはない。
ここはかろうじて参拝用のお堂が見えたので入ってみることにした。まあ普通の観光客はまったく立入る必要はない寺である。
山門を入って右側に、陸屋根、パゴダ載せのお堂。
これ、ある意味でこの地域の特徴なのかも知れない。
内部は中心に八角形の柱があり、その周囲を八曜日の守り本尊が取り巻いている。
これが守り本尊。
守り本尊にはそれぞれ眷族となる動物がいるのだが、この仏像の場合はネズミ。
なんと、基壇ちょこんと小さなネズミが飛び出ていた。
かわいい。
パゴダとペアのタコンタイ。
てっぺんにはヒンダー、タコンという縁起物の筒がぶら下がり、基部には四天王を祀る。
タコンタイとしては典型的なものだろう。
傘堂。
こちらにも八曜日の本尊がいる。
参詣者や修行僧がくつろぐためのお堂。
左右に対になってある。
まあ、ここまでが外部から入ってきた参拝者用の堂宇である。
ここから先は、修行のための建物。
これはおそらく
仏殿ではないかと思う。
お寺の本尊をお祀りしている堂。
これは僧房。修行僧が寝起きする場所。
僧院では敷地の中心にある場合が多い。
境内は広く、コンクリ舗装されている。
日射でコンクリは焼けており、日本人が裸足で歩き回るのは困難。
こういうときは参詣者は履物は履いたまま移動し、建物の前で脱げばよいだろう。
(2015年05月05日訪問)