パアン市内、カンターヤ湖の近くにあるキリスト教会。
カレン州では宣教師の活動がさかんだったため、ミャンマー全国の平均よりはキリスト教徒の比率が高い。
私の職場でもキリスト教徒が多く、そんな関係で教会へ連れて行ってもらった。
この教会の教会堂の特徴は、
・塔は1つ
・間取りは3廊(身廊と両側に2つの側廊)
・段差のない両流れ屋根(外観に身廊の側壁がない)
・平面が十字架型
・内陣の後方は半六角形
である。
したがって、前述の特徴を表す呼び方としては、「単塔付き三廊十字架型教会堂」とでも言えばよいだろうか。
この言い方をすれば、以前紹介した前橋のカトリック教会堂は、「双塔付き三廊直線型教会堂」と言える。
この建物だけに限れば、建築史的にはもっと単純な用語があるかもしれない。だが往々に「aにbがあるものをAと呼ぶ」という定義はあるが、「aにbがないもの」や「aにcがあるもの」を後々表現できないこともあり、くどい書き方をしたくなってしまうのである。
いずれにしても建築史は、有名すぎるほど有名な極々一部の超々エリート建築物を体系化するものであって、田舎大工が建てた一点ものの建物を説明する必要などないのだ。教会堂の分類については、数をこなしていけばおのずとできてくるのではないかと思う。
堂内に入ってみたら、ミサをやっていた。
三廊とは、このように堂内に柱があり奥行きに対して3間の間取りになっている事をいう。中央の1間を「
この1間が側廊である。
塔の下。
塔の下部と礼拝室は壁で隔てられることもなくつながっている。
駐車場にあったステージ。
おそらく日曜学校の行事などを行うのではないかと思う。
日曜学校の校舎は敷地内に別にあった。
(外観の写真を撮り忘れた。)
(2015年04月16日訪問)