サルウィン川の中にパゴダのある小島があることは、しばらく前から気付いていた。今回のパアン訪問ではなんとしてもその島に渡ろうと思い、川岸のお店などで島へ行く方法を訊ねてまわったが、いまだわからず。
そこで、川岸に停泊している小舟をチャーターして、島まで連れていってもらおうと、船頭を探しに行ってみた。
何人かそれらしき人に声をかけ、スマホで航空写真を見せて説明するが、なかなか行ってくれるという船頭に出会えない。
確実に行ってくれることがわかったのは、20人くらい乗れそうな大型観光船だが、半日300ドルとか言われたので論外だ。
そんなんじゃなくて、喫水が5cmくらいしかないエンジン付きカヌーみたいなやつでいいんだけど。
結局収穫もなく、しかたないので茶店で一休みして帰ることにした。
場所は、ちょっと前に紹介した製材所のすぐ隣り。
店先にサトウキビが立て掛けてあるので、サトウキビジュースでも飲もうかと立ち寄ったのだが、かき氷がありそうだったので、かき氷を食べることにした。
このあたりでかき氷というと、日本のコンビニチェーンのミニストップで食べられる「ハロハロ」に似たスイーツだ。
氷かきの機械は、日本でも見慣れた感じのもの。
かいた氷はいったんボールに受け、ジョッキに詰め直される。
中にいれるものを見ていこう。
まずは寒天。
仙草ゼリー。
食パンの切れ端と、砕いたピーナッツ。
なお、パアン市の周辺はピーナッツの産地だ。
店によっては、ナタデココやオオギヤシの実が入ることもある。
練乳。
かなり大胆にかけてくれる。
カレン州では(というか、ミャンマー全体的に)牛乳は簡単には手に入らないので、ミルクといえば脱脂粉乳か練乳になる。コーヒーに入れるミルクはほとんど練乳であり、練乳は日常的な食材なのだ。
最後にメロンシロップ。
これも惜しみなくかけてくれる。
完成。
値段は40円。
日本人にも普通に美味しい。ピーナッツが意外に合っている。
東南アジアでは氷を口にしないというポリシーの旅行者には、いろいろな点であり得ないデンジャラスなスイーツ。
シロップはいろいろあるみたいなのだが、どの店でも何をかけるかと聞かれたことはない。
(2015年11月27日訪問)