行きつけのカレー店の向かいにある僧院。
これまで数え切れないほどこの前の道を通ったが、一度も中に入ろうとは思わなかった。
道ばたに中規模の仏塔があるが、お寺の機能としては修行がメインであり、この仏塔も外から参拝者が入って拝むような位置づけのものではないのだ。
でもあるとき、昼食を食べたあと、せっかくだから一度くらいは入ってみるかという気になった。
山門の扁額を読んでもらったら、「ダーダンナヒダーダラチャーイン僧院」というようなことが書いてあるらしいのだが、それ以前の聞き取りで「ヨンチーウン僧院」と言っていたようなので、そちらの名前を採用することにした。
「ヨンチーウン」とは「朝日」という意味だという。
境内は僧房や講堂のあいだを回廊でつないでいるよくあるパターン。
こういう寺って、建物の外観の写真を撮りにくいんだよなあ。
がんばって講堂の外環を撮ってみたが、微妙な写真にしかならなかった。
講堂の内部。
南側が一段高くなっていて、祭壇がある。
北側は厨房につながっている。
この建物は講堂、兼、食堂なのだろう。
寺の敷地の東側は、パアン大学か、あるいは、陸軍の養魚場の池になっていて広々とした景色なのだが、あまり活用できていない。
きれいな建物は僧侶の住居ではないか。
木魚があった。
境内にはほかに、小さな大仏や・・・
ナッの祠などがある程度で、特にめずらしいものはない。
パゴダのほうへ行ってみたら、金色のペンキを塗っているところだった。お色直しか?
ん~、このパゴダ、私が初めてカレン州に来たときからあったと思うけど、何色だったかな。
いったん金色で塗ったパゴダを、再度、白で下塗りしてから塗り直すなんて面倒なことをするものなのだろうか。
半分以上は塗り終わっていた。
たぶん、今日中にはパゴダは金色になるのだろう。
ミャンマーでは日射も強いし、雨季の降水も多いのでペンキは傷みやすいため、頻繁にパゴダは塗り直されている。シュエダゴンパゴダのような有名な観光パゴダが、塗り直しのために足場で見えなくなっていてがっかりなんてこともよくある。
作業場を覗いてみた。
これは下塗り用の漆喰だ。
これは金色のペンキ。
そう、ミャンマーに無数にある黄金のパゴダは、純金ではなくて金色のペンキなのだ。
色の番号に「KG8888」と書いてある。
別の日、建材屋さんに行ったとき金色のペンキがあったので、お店の人に話を聞いてみた。
金色のペンキには輝きのレベルがいろいろあり、下地に鈍いメタリックを塗ったあと、その上に、純金みたいな輝きの出るペンキを塗ることがあるのだという。
このペンキ缶には「KB4444」という型番がついている。この部分が輝きを表わすという。
こちらの商品は「KG7777」という型番が書かれている。より輝きが強いのだという。数字が大きいほど、光るのだろう。もちろん値段も高め。
「xx9999」なんて型番もあるのだろうか、気になる。
(2015年11月25日訪問)