ピーメドーヤ僧院の山腹から見た次の目的地おっぱいパゴダ。
大きなパゴダだが、周りには人家もなく、荒れ地の中にぽつんとパゴダが突き出ている。これもまたミャンマーらしい風景だ。
ピーメドーヤ僧院からの直線距離は1.5kmほどだが、ちゃんとした道を通ったら遠回りになり、5kmほどの道のりがあるだろう。
だが荒れ地の中に皆がバイクで走ってできたケモノ道があり、その中の1本をたどってショートカットして到着。
山門には「マハクドゥドォ寺院」とあるが、別に「シュエウダウン仏塔」という看板もあったので、タイトルとしては後者を選択。「シュエウダウン」は「金のクジャク」の意味。
おっぱいパゴダとは、読んで字のごとく「おっぱいのような形のパゴダ」である。代表格はサガインにあるカウンムドーパゴダだが、このシュエウダウンパゴダもそれに劣らぬ風格。カレン州ではもっとも立派なおっぱいパゴダだろう。
パゴダは金色に塗られている。代表格カウンムドーパゴダも私が訪れたとき(2000年1月)には白かったがいまは金色だし、パアン市内のパァヤジー寺院のおっぱいパゴダも取材時(2014年1月)には白かったのが、現在は金色に塗られている。
やっぱあれか? 白いとあまりに生々しく、旅行ガイド本などが公然とおっぱい呼ばわりするので、全国的にイメチェンを図っているのか?
でもきっと「金色のおっぱい」と呼ばれてしまうんだよなあ。
パゴダの中に入ることができる。
内部の様子。
窓明かりだけなのでかなり暗い。
内部はRC造の大空間。
柱梁で荷重をささえているが、中央の柱も細く、比較的近代的な作りといえる。
基壇部分の装飾もカウンムドーパゴダに似ているので、このパゴダはカウンムドーパゴダのコピーなのかもしれない。
パゴダの基礎の周囲には八曜日の守り本尊が取巻いている。私の守り本尊の眷族である「牙のないゾウ」は壊れていた。
パゴダと対になるタコンタイは、太くて低い。
小さなパゴダがあったが遠くから写真を撮るだけ。境内はほぼ全体的にコンクリが打ってあるのだが、熱くてあまり歩き回れないのだ。
山門のところでサンダルを置いてきたのは失敗だった。
メインのパゴダの周りには小さなお堂が並んでいて、その上にも小型のおっぱいが乗っている。
お堂の数は全部で28ある。つまりこれは過去二十八仏堂である。
裸足で歩き回るのは熱いので、全部の中身は確認しなかった。
一部を紹介すると、こんな感じの仏像が収められている。
型を抜いたようにすべて同じ形というわけではなく、ポージングは何種類かあった。
聖人紹介所。
神様が乗る馬か。日本の神社の神馬舎にありがちな感じの色塗りだ。
祀られている神様、聖人の詳細は不明。
いずれわかるときがくるかも知れないので写真のみ載せておく。
僧房(クリーム色の建物)と、講堂(青い屋根の建物)。
あとでよく航空写真を見てみたら、この先にもパゴダがあったようだ。
(2015年12月07日訪問)