コッグーン村は、イラワジ川という小さな川に沿って帯状に家並みが続いている。人々の暮らしが川に依存しているためだろう。
屋根付橋を探すため、村の端から端まで走ってみることにした。
川に沿って続く道には、
「里門」は当サイトの造語で、集落の境界などで道に作られる門のことだ。私が滞在しているパアン市周辺にもわずかに見られるが、どちらかというとモーラミャイン方面やジャイン川下流地域に高密度に分布している。
河岸があった。
何か荷揚げしている。オレンジ色っぽいポリタンクはたぶんガソリン。段ボール箱は食品ではないかと思う。
そのすぐ近くに屋根付橋を発見!
やはりこの村は屋根付橋の特異点だったのだ。
これは橋全体に屋根があるタイプではなく、途中に
四阿のベンチは完全に川に迫り出しているので、通行の邪魔になることはない。
こうしてみるとなかなかおしゃれな橋だ。
橋の下には川へ降りる階段があり、ここでも女たちが水浴びしたり洗濯したりしていた。
水の中での井戸端会議。いや、川中会議というべきか。
コッグーン村の夕暮れ時のありふれた光景なのだ。
川沿いの家々にはかなりの割合で船着き場がある。
日が沈みかけて、橋脚と橋桁が川面に長い影を落としていた。
(2015年11月29日訪問)