高梁市街地の南の外れまで来た。そこにあったのは日蓮堂という小さなお堂。
ふつう、田舎の墓地に付属する堂は、当サイトでは野辺堂(造語)というふうに呼んでいる。あるいは墓地がなく、道端にあるお堂ならば辻堂である。
だがここはおそらく元は寺が建っていて、火事か洪水などで廃寺になった場所なのではないかと思われた。
ただただの廃寺ではなく、なんか様子がおかしい。
宝形屋根の上に鳳凰が載り、ビールのノボリが立っている。
どうやら寺を管理している人が、にぎやかにするために色々とデコレーションをしているようなのだ。それでビールのノボリ・・・いいなあ!
万国旗とか張り巡らすのもいいのではないか。
境内に入って見た。ベンチがしつらえてあり、座布団も用意されている。
露天なので、毎日片づけているはずだ。
お土産コーナーがある。
木彫りの人形などが無料で振る舞われていた。寺を盛り上げようという涙ぐましい努力。
お堂の内部。
中央の厨子の中にあるのはたぶん日蓮上人の像だろう。
ここまでを高梁市の山すそにある社寺を巡りながら、市街の南端まできた。
あとは、レンタサイクルを借りた駐車場に戻りながら、山すそから離れた住宅街の中の寺を訪れることにする。
(2003年05月03日訪問)