モーラミャインの河岸通り

サルウィン川の河畔に銀行などが並ぶ。

(ミャンマーモン州モーラミャイン)

12月31日、年末年始の休暇で仕事は休み。きのうは洞窟寺院を4ヶ所も巡りちょっと疲れ気味なので、きょうは遊びの日とすることにした。つまり、あまりハードな寺参りはしない日という意味である。

さてカレン州で長期生活するとき一番困るのが食生活である。ミャンマー風カレーは悪くはないのだが、朝昼晩朝昼晩朝昼晩・・・と食べられるメニューではない。ほかには、油でべっとりとしたコシのない焼きそばやチャーハンくらいしか食べるものがない。いずれにしても飽きてくる。これは同じミャンマーでもヤンゴンに駐在している人には想像できない苦行なのだ。

そこで、モーラミャインまで出かけてロッテリアのハンバーガーを食べることにした。ロッテリアまで60km、パアン市から一番近くで食べられるジャンクフードである。

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モーラミャイン市は、ヤンゴン、マンダレー、ネピドーに続くミャンマーで第4の規模の都市と言われている。確かに私が滞在しているパアンよりは街が大きいし、人も多いが、あまり紹介するような場所がないのだ。(私がまだ知らないだけかもしれないが。)

とりあえず、モーラミャインでまず行ってみるべきは、この河岸(ストランド)通りだろう。上流には市街と対岸のマルタバン(=モッタマ)地区を結ぶサルウィン・モーラミャイン橋を見渡すことができる。

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河岸通りは南北約5kmあり、ずっとサルウィン川の河畔を歩くことができる。河畔には船着き場が並ぶ。

通りの北端部分は大きなホテルや銀行などが並ぶ、オフィス街の風情の場所だ。モーラミャインの主要銀行はすべてこのエリアに集まっている。

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船着き場のひとつ。

対岸の巨大な中洲、タウンゾン島などへ渡る渡船や、他の地域から荷物を運んできた船が停泊している。

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ホテル街の南は、モーラミャイン最大の市場、ゼイジーマーケット。かなり広大で、市場といっても卸売り市場ではなく小売り市場。ミャンマーの田舎で必要なものはたいがい手に入るだろう。

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河畔通りにも露店があふれ出して、野菜や果物などを売っている。

これが諸外国であれば外国人相手のローカルなスイーツを出すカフェ、ウッドデッキのシーフードレストラン、エキゾチックな民芸品を積み上げた土産物屋なんかが連なっていそうだが、このあたりにはそういう観光客向けの店はまったくない。

地元の人が入るようなレストランは通りの南のほうにあるといえばあるが。

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今回は河岸通りの南半分のほうへ行かなかったので、また機会があれば続きとして紹介したいと思う。

モーラミャインの南部にはいま、中洲へ渡る鉄橋を造っていて、これが完成したら一度渡ってみようと思っているからだ。

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で、ロッテリアはどうだったかというと、大手スーパーのOceanの中に入居している。

Oceanの品揃えは、日本の地方都市の大手スーパーと似たような感じだろうか。食品、衣料、文具、白物家電などが一通り手に入る。もちろん現地の金銭感覚でいえば、日常というよりちょっと背伸びした高級店なのだろう。

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駐輪場はオートバイでいっぱい。

映画館も入っているので、若者のデートスポットにもなっている。

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肝心のロッテリアはというと、かなり残念な味だった。バーガーのソースの味付けがローカライズされていて、日本人が知っているロッテリアとぜんぜん違うし、フライドチキンも硬くておいしくない。おまけにオレンジジュースは、Nestleの粉末ジュースを濃く溶いたようなやつだ。

一番いいセットメニューを頼んだら値段は現地の最低賃金の1日に匹敵するくらいの金額なのだ。同じジャンクフードでも、K.F.Cはミャンマーでも肉の軟らかさも味も本場と変わらないので、ロッテはもっと努力してほしい。

(2016年12月31日訪問)

ミャンマー動物紀行 資料編

単行本 – 2002/2/1
大西 信吾 (著)

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