平生のVIVOポップコーン機

カップ容器のポップコーン販売機。

(山口県平生町佐賀)

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上関町を見学するうちとっぷりと日が暮れて、島並みもすっかりシルエットになってしまった。

時刻はもう19時。これから徳島までの長い帰路に着くことになる。だがその前にもうひとつ見ておきたいものがあった。その物件は往路で気付いていたのだが、時間が惜しかったので復路で確認することにしたのだ。

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その物件がコレ。古びて使われていない自動販売機である。

さて、今日では自動販売機巡りはメジャーメディアなどにも取り上げられるようになり、市民権も得ているが、この当時はまだ愛好家の人数も少なかったと思う。

当サイトでもこれまでおみくじの自販機、記念メダルの自販機についてはいくつか紹介してきたが、飲料ベンダーの自販機を紹介するのは初めてになる。

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今日の自動販売機ブームを俯瞰すると、うどんやトーストなどの軽食の販売機などがもてはやされる傾向にあるようだ。しかし自販機で奥が深く観察対象として面白いのは飲料ベンダーだと私は思っている。

そして、そのベンダーのうち特に奥深いもののひとつがVIVO(ビーボ)というベンダーである。

VIVO社は昭和51年(1976)ごろに設立されたと考えられ、平成10年(1998)にコカ・コーラグループに吸収されてブランドが消滅したとされている。その詳細はサイト「VIVOをさがせ」に集約されている。

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VIVOの面白さは、何といっても機械の種類の多さであろう。特に飲料系では種類が多く「なんでこんなに微妙に違う機械を作ったかな!」とあきれるほどだ。VIVOのやり込みの醍醐味は最終的には機械のメーカーと型番の特定と網羅であろうと思われる。

さて、今回紹介するのはそのVIVOの中でもレアな物件、ポップコーンの自販機である。

ポップコーンと言っても、空の紙コップに加熱したポップコーンが落ちてくるという調理型ではなく、カップ容器に封入されたスナック菓子風のものだ。

余談になるが、調理型の販売機ではやや多めコーンが落ちてきて、紙コップからあふれて取出口に溜まるというクセがあった。コップを取るとそのコーンは販売機のカス受けに落下してしまう。高校時代ある雨の日、紙コップの横に溜まったわずかなコーンをすべて取り出そうとして紙コップ自体を水溜まりに落下させてしまったという哀しい記憶がよみがえる。

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だがこのコーンはふた付きのカップに封入されているので、そのような悲劇が起きることはない。

ディスプレイされている見本は、左から

  • ポップコーン(バター味)
  • タマタマコーン(チリソース風味)
  • タマタマコーン(たこ焼き風味)
  • タマタマコーン(チーズ風味・推定)

である。販売されていたタマタマコーンについては、VIVOをさがせに詳しい情報がある。

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VIVOのポップコーン自販機には、

が確認できる。なんとポップコーン販売機だけで3種類の機種がある、これがVIVOの奥深さだ。

なお同じ並びには、カレーライスや焼きそばなどを販売するランチボーイもあった。

(2003年09月06日訪問)

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