下関市に向かう。でも道すがら国重文の阿弥陀如来があるというので立寄っていくことにした。寺はの名は安養寺。
寺に近づくと「厚母大佛」の文字が! 阿弥陀如来とは大仏だったのか。
境内へ入ってみると、巨大な大仏殿があった。
手前の基礎は本堂を建立中のようだ。
大仏殿は国、県の補助事業で建てられたされるポストモダニズム建築。別にデザイン的には悪くはないと思うが、企画意図に「この地方に残る土塀や土壁のある風景と一体となるように設計」と書かれていて、それは違うだろ!と思う。
別に「平成らしい新しい時代のシンプルな仏教建築を提案した」でいいんでないか?
大仏殿は前面がガラス張りで、横のほうからしか出入りできない、ショーウインドウのような不思議な造り。
阿弥陀如来は藤原末期の作で、楠の寄せ木造り。座高は2.69mで丈六仏の基準を満たしているので「大仏」と言っていい。
衣紋や手指の造形はあっさりしていている印象。平安時代の仏像としては非常に状態が良いと思う。
本堂の横には庫裏。こちらも新築。
他に鎮守社、
大師堂があった。
(2004年05月03日訪問)