昨夜は鳥取県の関金温泉に宿泊した。
宿泊したのは温清楼という激渋旅館で、隣りには関の湯という共同浴場があった。
温清楼の向かいには寺があり、宿の2階から境内の様子がよく見えた。異様に大きな向拝のついた宝形の堂が特徴的だ。
きょうはこの寺から参詣することにしよう。
宿の前だったので歩いて参詣。
山門はなく、道路から短い石段で境内へ入っていく。
境内に入るとまず右側に先ほど旅館から見えたRC造の堂がある。
地蔵堂だ。
中には「関の地蔵さん」と呼ばれる地蔵菩薩の半跏像が祀られている。
鎌倉時代作と推定され、国重文に指定されている。
脇侍か。
地蔵菩薩の右側には掌善童子という童子が脇侍として祀られるというが、これがそうなのかは判断できなかった。
こちらは左側。掌悪童子とされるものか。
堂内にあった香時計。
地蔵堂の右側、道路とのあいだの狭い空間に鐘堂がある。
境内の左側には本堂。本堂の奥(写真突き当たり)には寺務所。
本堂の左(写真手前)には玄関。
本堂の裏山には稲荷社があるが、参道は山の反対側にあり、この寺の鎮守社というわけではなさそう。
本堂の右側にあった霊明殿。おそらく位牌堂ではないか。
境内の隅のほうに小さなどうが並んでいた。
こちらは身代わり地蔵尊。
不動明王、弘法大師、薬師如来が合祀された堂。
柱がかなり太い円柱で、なにかよほど立派な堂だったものが改修されて現在の姿になったのではないかと思われた。もしかしたら以前の姿は多宝塔だったかも知れない。
(2005年05月02日訪問)