これまでに紹介してきた火葬場の中で、もっともプリミティブな火葬場だ。
たぶんこれ以上に簡素化されると、もう火葬場として見分けられないのはないだろうか。
引導場と火葬炉のみのそっけない構成で、宗教的な厳かさみたいなものはまったく感じられない。知らない人が見たら、お寺のガレージか?と思ってしまうような風景だ。
引導場から火葬炉を見たところ。
ここは山の尾根なので、火葬炉を使うと遠くからも炎や煙が見えるはずだ。
火葬炉は鉄道のレールで出来ていた。
ナッコン村の火葬場のと違って、側壁がないので熱が横から逃げがちだと思われる。灰が少し残っているがあまり使用感はない。
遺体が焼き上がるまで遺族は引導場の中で待っているのだろうか。壁がなくて丸見えなので、かなり怖いのではないか。
(2019年03月17日訪問)