タイプーサム

全身に串を刺して練り歩くヒンドゥの祭り。

(ミャンマーカレン州パアン)

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夕刻、仕事場に移動している途中で道が渋滞している。

パレードをしているみたいだ。

3月21日が満月で各地でお祭りがあったがそれの続きか?

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頭に笠を乗せた半裸の男たちが練り歩いている。

これは、ヒンドゥ教のタイプーサムという祭りのパレードだった。

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草の葉でデコレートした冠をかぶった男が続く。宮古島あたりの来訪神を思わせる。

火のついた壺を頭に乗せている男もいる。

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かまぼこ型の祭具、一人用神輿の Kavadi(カヴァディ)が続く。

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カヴァディには神様の絵が描かれているが神様の種類は一定ではなかった。

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頭に何も載せず、カヴァディも担いでいない半裸の男が来た。

でもなんだか様子がおかしい・・・後の黒シャツの男が手にした紐が男のほうに延びている。

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うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

背中の肉に大量のフックが刺さってる!!

痛いよね? 絶対に痛いよね? それともなんかクスリでもキメてるの?

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今度はカヴァディを担ぎながら、しかも山車を引いている男が登場。

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ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ、ヤメテ!

おかしい、絶対どうかしてる。

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しかも後で山車に張り付いている男は、押すのをサポートしているのではなく、ブレーキをかけているのだ。

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たくさんの紐でつながれた男も、後の男が思いっきり引っ張っているから前傾しながら歩いている。

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歩いているといっても、ほとんど前へは進めない。

当然だよね、かなり後ろに引っ張られているから。

見ているほうが痛くなってくる!

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これはすべて自分を痛めつけて苦行をすることで、神への信仰を表わすのだという。

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血が出ないのが不思議。この白い粉が血止めなのか。

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こうした山車を見たあとで、カヴァディを見るとほっとするよね、、、

、、あれ? このカヴァディ、どこか違う。

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ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ~

笠の骨がすべて男の腹や背中に刺さって固定されているのだ。

さっきまでのフックは皮を引っ張っていたけど、これは押す方向に力が加わっている。じわじわと身体に針がめり込んでくるという趣向。

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ただ歩くだけでなく、時々クルクルと舞っている。

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痛いのを見るのが好きな人は、ぜひこの祭りを見に行くといい。

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いや~貴重なものを見ちゃったな。

ヒンドゥ教ってすごい。

(2019年03月22日訪問)

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