ソーダタウン洞窟寺 ①

鍾乳石が荘厳な洞窟、貫通していて山裏の伽藍に行ける。

(ミャンマーカレン州コーカレイ)

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今回の派遣の仕事はすべて終わり、きょうは午後から引き継ぎの打合せがあるだけだ。

午前中まるまる時間があったので、ちょっと出かけることにした。

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向かった場所はジャイン川の東岸。タンマサー僧院などがある面白い地域でこれまで2度ほど訪れているから、けっこうなじみはある。ただしパアンから行く場合は、ジャイン・ザタピン橋経由で大回りしなければならず、決して行きやすい場所とは言えない。

それでも訪れてみたのは、以前この地域を訪れたとき遠くに見えた二子山が気になったからだ。

山までは長い参道が続く。お寺があることは衛星写真で確認済みだ。

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山の中腹に青い屋根のお堂が見える。

山頂にもパゴダがあるが、とりあえずあの青いお堂まではチェックしたいな。

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山麓にお寺の建物が見えてきた。まだ僧房は建設中だ。比較的新しいお寺なのか。

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ふもとの奇岩の上にもパゴダの基壇と思われるものが建設中だった。

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唯一完成していたのがこの建物。

庫裏(お坊さんの住居)じゃないかと思われる。

床下が高いのは、雨季に水没するからだろう。

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庫裏の反対側には不思議なステージみたいなものがあった。

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上がってみると、見慣れない仏像が並んでいる。

手前は夜叉かな。その先は三面六臂の神像や観音菩薩。

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これって誰だっけ? タイのほうの行者?

どこかで見たような気がするが、思い出せない。

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このステージの周りも土地が低くなっているので雨季には池になるのだろう。

ステージに行くためのボートが置いてあった。

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山へ登る石段があった。これは登ったらいいことがありそう。

ちなみにこの山門に書かれている文字はミャンマー語ではなくてモン語。仕事の関係者には読める人がいないので、寺の名前はお坊さんに訊いておかないといけない。チャッタウトゥ寺院とかアンナッス寺院とかソーダタウン寺院いうようなことだったが、モン語なのかミャンマー語なのかはっきりしない。

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石段はけっこうしっかり作られていて手すりもあるから登りやすい。

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ほどなく青い屋根のお堂が見えてきた。

きょうは山登りといっても何ヶ所も行くわけではないから足取りは軽い。

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青い屋根の建物は仏殿だった。

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重軽石(おもかるいし)が置かれたナッ神の祠。

重軽石とは願いを込めながら石を持ち上げたとき、もし軽く感じれば願いがかなうというもの。同じような願掛けは日本にもある。

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石段はまだ続いている。山頂へ登る石段なのか。

山頂まで行くかどうかは決めかねている。チャイティーヨーのゴールデンロックレプリカが見えるのでとりあえずあそこまで登るか。

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あれ? 洞窟がある!

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洞窟はあまり期待していなかったので、うれしい!

わずかな時間を使って来てみてよかった!!

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洞窟は洞口から下降している。

中は貫通型の鍾乳洞で大きなホールになっていた。洞口付近のフローストーンが大規模で見ごたえがある。

洞内の仏像は触地仏、寝釈迦、マハムニ仏の3体。

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洞口のすぐ近くに、別の上り石段があって外に通じている。

でもとりあえずここには登らずに、先に貫通している反対側の洞口へ行ってみようと思う。

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寝釈迦とマハムニ仏。

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裏側の洞口へ。

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洞口を出たところは屋根付きの舞台のような場所だった。

惜しむらくは、樹が邪魔で景色はよく見えない。

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この建物は山の中腹の崖に面していて、洞窟の中を通らなければ来ることができない場所に作られている。

好きなんだよなぁ、洞窟を通らないと行けない場所って。お寺のお堂のあり方として一番好きかも。

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この舞台側にも小さな洞窟がある。

これは瞑想所かな。

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ほかにも洞口がある。

入口にたくさん"×"が書かれている。何なのだろう。注意書きっぽい文字もあるけれど、たぶんモン語だから読めない。いや、ミャンマー語だったとしても読めないんだけど。

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入ってみた。

飛び石みたいなのが奥へ続いている。

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一番奥は瞑想所になっていた。

深さは25mくらいだろうか。

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この裏伽藍にもトイレがあるのがおもしろい。そんなに重要? トイレって。

今回の滞在では洞窟の中にトイレのある寺も見たけどね。

続いて、もう一度主洞のほうへ戻ってみよう。この寺は見どころが多いので、次ページにわけて紹介する。

(2019年03月29日訪問)

聞いて丸暗記! ミャンマー語入門

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大澤 幸子 (著), 岡野 賢二 (監修)

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