再び一本道へ。
今度は右側に小山が見えてくる。これが次の目的地ザペグゥパヤー(ジャスミン洞窟寺)だろう。
山へ向かう枝道には山門がある。うん、間違いない。
境内に入ってみると、観光洞窟というより僧院の雰囲気だ。ホントにここなのか?
しかも観光客が誰もいない・・・。
パゴダが載ったお堂があるので行ってみよう。
得度堂にありがちな配置ではあるが、結界石もないし、ただの仏殿か。
陸屋根の上に大小5つのパゴダが載っている。
対になるタコンタイ(石柱)は3本ある。これはそのひとつアショカ王石柱レプリカ。
鐘つき柱も2セット。設備過剰ではないのか。
お堂の内部。タイ風の仏像が祀られていた。
タコンタイのひとつは金属っぽいテクスチャで作られていて、タコンと呼ばれる筒が1つ下がっていた。
仏殿の左側、山際には過去二十八仏堂。
過去二十八仏堂の内部。
左奥のほうにすんごい個性的な印相の仏陀がいるんだけど・・・。
丁寧に見ていくと、めずらしい印相の仏陀がいくつかある。
境内を進んでいくと、崖の途中に洞窟の入口らしきものが見える。
さっきのエイペティ山洞窟も少し山を登った高さにあった。この鍾乳洞も同じ高さなのかもしれない。
洞窟への登り口にあった小さな祠。
中はナンカライメイド。ナッの
洞窟のそばに祀られているのを見るのは確か二度目。
階段を登っていくと途中に講堂がある。
講堂の中に祀られていたのもおそらくナッ関係の像。行者なのか、神さまなのかわからないが。
ではさっそく洞窟へ入ってみよう。
洞口には寝釈迦がある。
その寝釈迦の足先に狭い通路があるので行ってみよう。たぶん支洞への通路。
支洞は15mほどで行き止まりになっていた。
中にいるのはおっさんことボーミンガウンと、お坊さん。
本洞のほうへ戻ろう。
最初にあるのは過去七仏。中央の仏陀はまた手を突いた印相だ。けっこうメジャーなポーズなのか。
一瞬、洞窟はここで終わりかと思ったが、
右側に第2の寝釈迦があり、その前を通って奥へと通路が続いている。
第2のホールには初転法輪仏が祭られている。
堂内には電線が引かれているが電灯はついておらず真っ暗。もう懐中電灯がないと先へは進めない。
そういえばエイペティ山洞窟にも電灯の設備があったがついていなかった。停電中か。
このホールも行き止まりのように見えて、また右のほうへ通路が続いていた。
ここからは少し下りになっていて、自然の鍾乳洞の様相を呈してくる。まだ開発中なのかもしれない。
フローストーンの窪みにムチャリンダ仏。
天井は高く、二次生成物も豊富。
暑季ということもあってか、堂内はカラッとしていて乾いている。
最深部はだんだん狭くなって終わっていた。
天井方向などに支洞があるが、入れる雰囲気ではない。
洞口に戻ってきた。
寝釈迦の対面にドアがあったので開けてみた。
ドアの先には下り階段があり、部屋があるようだ。
面白そう、行ってみよう。
ドアを開けると、
中は水垢離場とトイレだった。
なぜ洞窟の中にトイレを? 理解不能。
この洞窟寺、かなり手前から案内標識が出ていたわりには、あまり規模が大きくなかった。鍾乳洞は最深部で100mくらい。
観光客も僧侶もいなかったから訊けなかったけれど、もしかしてほかにも洞窟があったのだろうか。
(2019年03月01日訪問)