まだ日が高い時間だが、そろそろ帰路に着かなくてはならない。きょうは夕方からまた仕事なのだ。
ただ、ミャインジーグー街道にしても、ラインブエ街道にしても走りなれた道なので時間は読みやすい。ミャインジーグー街道には、道に面したところにいくつか僧院があるので、ひとつだけチェックしていこうか。
総門は当サイトでいう「逆さ懸魚型」。これは修行のための僧院に多い型式なので、入ってみても胸のときめくような寺ではないはず。
でも一瞬でも気になったのなら、入ってみるべきなのだ。これは観光というより、作業なのである。
僧院への道を進んでいくと、パンヤの木(カポック)が生えていた。
以前、収穫した実については紹介しているが、樹に実っているところの写真は初めてだと思う。
山門に到着。
やっぱり、修行向きの僧院だったな。
しかもどうやら裏口から入ってしまったみたいだ。
境内には長い回廊が一直線に延びていて、右端には東司(トイレ)、左端には食堂があるようだ。
トイレに行くだけのためにこれほどの長い回廊を作るのがおもしろい。
トイレは工事中みだいだった。
回廊の中ほどには講堂と僧房が接続している。
トイレから見て、回廊の反対の端には食堂と思われる建物がある。
日本では回廊のあるお寺での仏堂と回廊の位置関係は規則性があるが、ミャンマーではこれまで回廊に規則性を感じたことはない。今後、少し注意して見てみようか。
講堂は緩いモン様式。
モン様式の講堂は、高床式の2階建てで、建物の外側の階段で2階に上がる点と、切妻を重ねたような屋根が特徴。
僧房は写真撮り忘れた・・・。
矢印の赤い屋根の平屋の建物。
講堂の横では、修行僧の子どもたちが遊んでいた。
上座部仏教の僧侶は、娯楽をしてはいけないとされている。音楽やスポーツなども含まれる厳しい戒律だ。だが、幼い子どもも寺にはいるから、午前中の修行が終われば午後はこうして遊んで過ごすこともあるようだ。
たこ揚げをしている。
けっこう高く揚がったなぁ。
境内の南側へ行ってみる。
私は北門のいわば裏口から入ってきてしまったので、南側がこの僧院の正面なのだ。
パゴダがあって、パゴダ拝殿が接続している。
パゴダ拝殿の内部。金色の仏陀は顔の彫りが深く、ちょっと珍しい姿をしていた。
パゴダ拝殿の後方にあるパゴダ。
比較的シンプルな形。
南側の正門から出た。
こちらが僧院の正面だったのだな。
正門は上にパゴダを載せているので、パゴダにお参りするなら立ち入ってもいいということなのだ。
(2019年03月06日訪問)