ラインブエ川の東岸に渡り、しばらくドゥラン街道を走る。道は相変わらず埃っぽいが、路盤は硬く走りやすい。
橋から4kmほど走ったところに大きなY字路がある。ドゥラン街道はここを右なのだが、次に目指している寺はここを左に入る。
そのY字路の股のところに、異様な公園のようなものがあった。
まぁ、公園なのだろう。でも近くには人家もまばらで、子どもがあえて公園で遊ぶような場所でもない。
なにより異様なのは、公園内には軍人が武器を構えた像がいくつも置かれていること。そして公園で一番目立つ場所には、緑色の
身体はウロコに覆われている。鼻先には逆トゲ、頭頂部にはトサカみたいなものがある。両耳と角のように見えるのはカラスだ。
四つ脚は途中から奇蹄目の
これって、もしかしてビルマ政府軍を象徴するような怪獣なのではないか。
理由は怪獣が緑色に塗られていること。ミャンマーでは緑色は軍事政権を表わす色とされているからだ。
カレン族のシンボルカラーは赤・青・白のトリコロール。民主主義政権は赤というように、シンボルカラーがあるのだ。
その怪獣を見張っている女兵士。
ビルマ政府軍を追い払っているKNUの女コマンドーという場面なのではないか。
持っている小銃は実物ではないが、妙なリアル感がある。
築山の上にも同じような軍服を身に付けた兵士がいる。
こちらが手に持っている小銃もなかなかの作り込み。
カメの背に乗ったサルと、水鳥の像があった。昔話をモチーフにしたものだろう。
公園の入口には看護婦さんと思われる像が手招きしている。
中に入ってみた。
園内には4つの
でもさっきも書いたが、家もまばらな農村地帯にこんな豪勢な公園が必要なのかは疑問。
当然、誰もここでくつろいでいない。
私もくつろげないなあ・・・
(2019年03月10日訪問)