資材の買い出しに行ったあと、職場のスタッフが「ちょっと寄るところがあるから」といって、これまであまり行ったことがない裏路地へ入った。
なんだろう、ここ。
中に入ってみると何かの工場みたいだった。
手前でお米を研いでいる従業員がいる。
どうやら製麺所のようだ。
スタッフはけっこう大量の麺を買い付けている。
麺はこんなふうにビニール袋に入れて売られていた。
電動式の石臼で米粉を作っている。
水をかけながら挽いていくのか。
これは製麺機かな。
ここで麺を茹でるのだろう。
なぜ麺を大量に買っていたか聞いてみると、きょうはスタッフの誕生日だったのだ。
ミャンマーでは誕生日の人がお客を呼んでご馳走するという習慣がある。日本では誕生日の人は他人からご馳走される立場になるが、ミャンマーでは逆。誕生日の人が他人に振る舞うのである。
夜に職場に戻ると、取引先の若い子が集まっていた。たぶん昼間から、今夜は誕生日パーティーだよ、といわれていたのだろう。
ギターがあったので、通訳さんが長渕剛の『乾杯』を弾き、みんな歌い出した。もちろんミャンマー語の歌詞。ミャンマーで誰でも知ってるようなポピュラーな曲なのだ。
そのあいだに食卓の準備が整った。
ちなみにローソクをつけているのは雰囲気を出すためじゃないよ! 雨季のカレン州は頻繁に停電するので、電灯が使えないのだ。どのくらい停電するかというと、1日の半分は電気が来ないくらいと思っていい。
昼間、大量に買っていた麺と、缶ジュースが配膳された。すべて誕生日の人が準備する。
料理は အုန်းနို့ခေါက်ဆွဲ (オンノカウスエ)、直訳するとココナッツミルクヌードル。ココナツミルクのスープに、カレー味に炒めた鶏肉が入っている。トッピングはライムや生タマネギのスライス。
変なクセもなく食べやすい。私もこの料理はけっこう好き。
みんなお腹いっぱいたべて楽しい夜となった。
(2019年07月11日訪問)