途中、河港に立ち寄って少し遠回りになったが、きょうの目的地ガドー村へと向かう。
村が見えてきた。
村を外周する道を走っていると、森の中に尖塔が見えた。
まずあのお寺に行ってみようか。
お寺の山門を発見。
山門を入ると、参道はバナナ畑の中に続いている。
お坊さんは労働をしないはずなので、この畑は別の誰かが管理しているのか。でも何となくお坊さんが育てている気がする。
しばらくすると苔むしたパゴダがあった。
日本人から見ると「風情があって良い風景だな」と思うが、ミャンマーではパゴダは苔むす前にペンキを塗り替えるのが普通で、このように古びさせることが決して良いことではないはずだ。
主パゴダの四隅に子パゴダ、須弥山型配置である。
パゴダの前にはマヌーシアが苔むしていた。
これはいい感じだ。
パゴダ拝殿は八角堂。
その横にもいくつかパゴダがあったが、新しく出来たとおもわれる1基だけが綺麗にペンキで塗られていて、他のパゴダはメンテナンスされていないようだった。
もしかして、あえてそうしている?
まさかね~。
僧房は外階段で2回に上るモン型僧房。
奥にさっき遠くから見えた尖塔の建物がある。
尖塔の建物の周りは荒れていて近づけなかったが、得度堂ではないかと思う。
この建物も朽ち果て始めていた。
写真を撮っていたらお坊さんか寺男かよくわからない男に呼び止められた。
中に入れと言っている。
男に促されるまま僧房に入ってみると、そこは荘厳で美しい空間だった。
外側から見て層塔のようになっている部分が吹き抜けで、折り上げ
男は「どうだ! 写真を撮れ!」みたいに言ってる。確かにこれはすごい。
小壁の部分には色ガラスが嵌まっていて、そこから差し込む虹色の光線が格天井のモザイクミラーに反射して夜空の星のよう。
ちょっとこれまでに見た仏教建築とは違って、キリスト教じみた演出だ。あえて言えば、隣りのコーナッ村のコーナッ寺院のお堂と似ているかもしれない。
上座にはガラスケースに入った仏壇があった。
ありがとうオッチャン。
あなたが呼んでくれなかったら、外から写真を撮るだけで帰るところだった。
(2019年07月21日訪問)