空が高い。恐いくらいの青空だ。雨季にはめずらしいお出かけ日和の昼下り。
いまからガドー村を離れ、モーラミャインに向かう。
でも、パアン方向を見るとすごいスコール。
いま私がいるあたりがたまたま晴れているというだけで、そのうち私もスコールに巻き込まれるのかもしれない。
さて、パアン方向からモーラミャイン市街へ向かうとき、ちょっと納得できないルートを通る。
パアン・モーラミャイン街道のアトラン橋からモーラミャイン市街へ行くルートが、三角形の2辺を通るように曲がっていて5km以上の遠回りになっているのだ。ところが地図をよく見ると、パアン方向から最短距離で行けそうなルートがあることに気付く。ただし、アトラン川を渡河できればの話である。
この場所でオートバイを渡せるか確認することにしよう。きょう昼飯を食べようと思っているショッピングモールは市街の南の外れにあるから、本来の街道を通っても不都合はないのだが、こういうヒマな日にルートを開拓しておくのは悪くない。
ニャウンビンセィ村の渡船場と思われる場所に来てみた。
川に向かって下っていく舗装道路。両側には船待ちの客相手の雑貨屋が数軒並んでいる。
道路にはみ出た商店。これではバイクが通るのがやっとだ。
四輪車を渡すフェリーが就航していないことは確定。
川面まで降りてみた。
2艘の船が係留されているが、オートバイを載せるための渡し板が見当たらない。
でもオートバイが数台止まっているから、もしかしたら利用客がいるのかもしれない。
雑貨屋で買ったジュースを飲みながら、渡船が出るのを待つことにした。
対岸の船着き場も見えているが、渡船はない。
ということは、いま係留されているこの青いボートが渡し舟なのだろう。
対岸の船着き場もコンクリートのスロープだ。
しばらくしたらお兄ちゃんが川面のところまでオートバイを転がしてきた。
乗船するのか?
違った・・・ただ洗車するだけだった。
数人の客を乗せて渡船は出港していった。
この渡船場は、頼めばオートバイを渡せそうな気もするが、便が少なく、アトラン橋を避けるためにわざわざ使うメリットはなさそうだった。
(2019年07月21日訪問)