チョンドゥの氷店

もみ殻の中に氷を保存している。

(ミャンマーカレン州コーカレイ)

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AH1号線の宿場町にして、ジャイン川の河港町、チョンドゥ。その町自体を紹介する機会はいまのところないのだが、ときどき、仕事で他の地域への移動の途中で休憩したりすることがある。

チョンドゥ付近のAH1号線は2018年現在、路肩が狭いが、これも近々改修されてもう少しましになるだろうと思われる。

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ある1軒の雑貨屋でトイレ休憩をすることになった。

チョンドゥにはいわゆるドライブイン的なお店も数軒あるのだが、なぜこの雑貨屋に立ち寄ったのかは謎。

スタッフの誰かの知人の店なのかもしれない。

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店の前にはガソリンを入れたペットボトルがならんでいる。主にオートバイの客用だ。

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クーラーボックスは、中に冷えたジュースが入っている。もし開けてみて中に氷がなければ、すぐ別の店に行ったほうがいい。

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一斗缶に入ったビスケット。

これって個人で買うというより、贈答用じゃないかと思う。主にお寺への寄進用?

このビスケットの後に写っている小屋、これが今回の記事のメインの業種である。

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もみ殻の中で何かいじっている。

氷だ!

もみ殻を断熱材として用いた氷室は、かつては日本でも使われていた。それがこの熱帯の国で、いまでも氷の保存に使われていたのだ。

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かなりの量の氷がもみ殻の中に埋もれている。

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店番の少年が出荷するために氷を切断しているのだった。

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残った氷はまたもみ殻の中に戻し、丁寧に埋めていた。

日本では氷室は地下や半地下に作られることが多かったが、この氷室は地表だった。このあたりの年間平均気温はたぶん30℃近いので、地中の温度もそのくらいになっている可能性があり、地下に作るよりも地表で風通りをよくして気化熱で冷やすほうが得策なのかもしれない。

意外に長く持つのではないか。

(2018年04月04日訪問)