八坂神社の牛衡機

牛の管理のために共同で使用したのではないか。

(香川県土庄町滝宮)

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八坂神社にはもうひとつ気になるものがある。

それは写真の右側に切れている緑色の建物。

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まず、その建物の前にあるこの柱。

たぶん駒繋ぎであろう。

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同じような柱は公園側にもある。

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ブロック積みの建物を、鎮守の森の緑に溶け込むように緑色に塗ったのであろう。

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中を覗いてみると、なんとそこは牛衡機(ぎゅうこうき)になっていた。牛の体重計である。

昭和40年ごろまで農村では、牧場(専業の肥育、酪農家)ではなくても各戸で副業的に1~2頭の牛を肥育することは珍しくなかった。

おそらく近郊の農家が、牛の成長の管理のために共同で利用した施設ではないかと思う。

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外にある柱は、多頭飼いの農家が牛を連れてきて、計量のあいだに一時的につないだのだろう。

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集乳所はこれまで全国でいくつも見てきたが、共同牛衡機はとても珍しいものではないかと思う。

(2006年10月08日訪問)

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