前回のGWから2ヶ月後。群馬県の山村に移住できそうな場所がないか探しに再び南牧村を訪れている。住める場所が見つかろうが見つかるまいが、とりあえず納得するためには下仁田町、南牧村のすべての集落を見て回るつもりなのだ。
最初に訪れたのは大仁田川という南牧川の支流の谷で、行き止まりにはわりと立派なダムがある。
最初の集落、大仁田。
切妻総二階の養蚕農家が庭もなく道路スレスレに軒を連ねる。養蚕をするには小規模であっても数十アールの畑が必要だが、谷底の街道沿いには僅かな平地しかなく、そこにすべて家屋が集中しているのだ。桑畑は背後の山の斜面にあったのだろう。
建物が建てられたのはおそらく明治~戦前。
現在のようにマイカー時代になる以前に構成された町並みだから、建物の都合で道路が急に狭くなったりする。
南牧村によくある光景だ。
まるで時間が止まったような家々。
養蚕が盛んだった昭和から時間が動いていないのではなく、いま現在、時間が静止しているような感覚なのだ。前回の訪問とおなじく、少し曇っていて、山に霞みが掛かっているからか。
倉庫が家からみて道路の反対側にある。
平地の少ない山間地や漁村などでよく見られる。
隣りが墓地だからもしかすると霊柩車が格納されているかも。
土蔵のある家の遠景。
家の背後に石垣積みの急斜面があるが、そこに自家用の野菜などを植えたのではないか。桑畑はさらにその上の杉林の場所にあったはずだ。養蚕をやめて、桑の次の換金作物として杉を植えたのだ。
右奥には山の稜線までまだ畑が残っている。かつては山全体に樹がなく、桑畑が拡がっていた風景が僅かながら想像できる。
あ大仁田沢の最深部、奥ノ萱の風景。
広い農地はほとんどなく森に飲まれつつある。
かつては養蚕やコンニャクを植えた畑に杉を植え、町場に商工業地や林業組合で働くようになった結果、このような風景が生まれたのだ。
(2011年07月09日訪問)
