星尾川の合流点から北向きの支流、道場川谷へ分け入る。
その奥地にあるのが道場という集落だ。
垂直の崖の下の僅かな傾斜地を畑にしている。猪垣に囲まれた城塞のような畑だ。
こうした獣との戦いが続いているあいだは山里もまだ大丈夫なのだ。
私が住む徳島県では、救急車がすぐに来ない過疎地域がかなりある。でもその土地が生まれ育った故郷であれば、救急搬送できずに亡くなることをいとわない人々が住み続けている。
その人々が故郷を捨てる一番の原因は丹精込めて育てている畑が動物たちに蹂躙されることだという。明日の食べ物が一夜で壊滅することで、「もうここには住めない」となるのだ。
道場川で最上流の集落。
(2011年07月09日訪問)
