きょうは急に思い立って根利に来てみた。関東平野からは赤城山の裏側になり行きにくい場所で秘境といって差し支えない地域。
根利は林業地帯で、かつては足尾銅山の坑木の供給地としても繁栄した山村だ。でもそちらの歴史には疎く、きょうはどちらかというと養蚕農家の様態を見に来ている。もっと具体的に言えば、3階建ての養蚕農家でもあるんじゃないかなんて淡い期待をもってきたのだ。
こちらは総二階の農家。群馬県の典型的な養蚕家屋だ。
屋根は入母屋で茅葺きに鉄板を被せたもの。おそらく草屋根だった時代も入母屋で、妻から囲炉裏の煙を出していただろうと思う。
見ただけでは年代はわからないが、おそらく明治時代だろうと思う。
こちらも似たような総二階の茅葺き農家。
まぁ、2階建てといっても、昔の家だから2階の屋根裏に家財を収納したり、あるいは床を張って養蚕をしたりしたこともあったかもしれず、実質3階建てと言ってもいいような運用をしたはずだ。
ただ、私の基準として少なくとも3階相当の部分に床と窓があるものを3階民家と呼ぶことにしている。
民家を見た道をさらに西に入っていくと、舗装が切れて林道のような道になる。
普段であれば引き返すような道だが、地図を見るとこの奥に菅平という字があり、人家がマークされているのでそこまで行ってみるつもり。
途中はナラを中心とした広葉樹林。
この日、生まれて初めて野生のリスを見たよ。(タイワンリスは除いて)
熊棚発見。
ツキノワグマが樹に登って枝を折って作る一種の巣のようなもの。ドングリの季節にできる。まだ折られた枝の葉が緑なので今年できたものだ。
林床はクマザサ。
しばらく行くとバリケードがあった。
これは山から里へ、害獣が降りてこないように造られた柵の一部。
カギがかかっていなければ開けて通行してよいが、開けたらすぐに閉めておく。
このあと菅平集落まで行ったが、写真を1枚も撮らなかった。少し開けた場所で、完全な廃村ではなく、まだ人が時々来ているように見えたが、探しているような養蚕家屋がなかったのでそのまま引き返してしまった。
あとにして思えば、少しでも写真を撮っておけばよかった。
(2006年09月09日訪問)
