個人の敷地にあるが、木道が整備されていて根を痛めることなく見学できる。
日本三大桑の1つとされているそうで、残りの2つは北海道小樽市の恵美須神社の大クワ、新潟県佐渡市の羽吉の大クワだという。いずれも積雪地なのが興味深い。
文化財の看板には樹種をヤマグワと書いているが、ヤマグワがなんなのかはかなりまぎらわしい概念だ。桑は日本中に自生している植物だが、養蚕で畑に植えているものをマグワ、野生のものをヤマグワと呼び分けている場合が多い。
この薄根の大クワは「栽培品種ではない」という意味合いでヤマグワと書かれているのだろうと思う。
そのほかに、養蚕に使われる桑の栽培品種の系統にもヤマグワ、カラグワ、ロソウという系統を表わす用語がある。その三大系統でいえば薄根の大クワはヤマグワ系ではなくロソウ系に分類できそう。
群馬北部の積雪地帯で広く使われていた桑品種「坂東」もロソウ系だ。
群馬県内では桑の巨木がいくつかあるが、その中でも圧倒的な迫力。
幹周りも太く、樹齢1500年といわれても納得できる。
ウロを埋める治療も行われていて、まだ樹勢は衰えている様子はない。
養蚕で畑に植えられている桑は強剪定を繰り返すため、寿命はせいぜい20~30年ほどというイメージだ。でもこのように巨木に育てれば、1000年以上生きるということに感動を覚える。
(2010年10月23日訪問)
