次の地獄へ。
海地獄は、明治43年(1910)別府で最初に入場料を取って噴気地を観光化した施設である。いわば地獄巡り発祥の地。
また、昭和3年(1928)には別府駅から地獄を巡る観光バスで、車内で観光案内をする女性バスガイドが初めて登場した、バスガイドの発祥の地だともされている。
敷地はとても広く、庭も綺麗に整備されているが、地獄要素はシンプルで大味だ。
海地獄に続いて掘削、開発された他の地獄たちが特徴を出すために様々なひねりを加えているので、そう感じるのかもしれないが。
海地獄の最大の特徴は、この蓮池に植えられているオオオニバスかもしれない。
世界最大のハスで、子どもが葉の上に乗っている写真で知られる。南米産のハスだ。
敷地内には他にもハス池がある。
ハス地獄と言い換えてもいいのかもしれない。
噴気地は奥のほうにあり、池の周りから蒸気が噴き出している。
この池の水が青く見えることから、海地獄という名前がついた。
青く見える成分は硫酸鉄。水温は98℃あり、温泉卵が作られている。(写真左端)
この池は奈良時代に爆発した噴火口だといわれている。
ただし噴気は自然に出ているのではなく、整備されて池の周囲から吹き出すように誘導されているようだ。
池の奥には白龍稲荷神社という小さな社があり、おみくじの自販機が置かれていた。
無電力、コインの重量だけで動作するタイプ。
(2008年09月14日訪問)