阿蘇山の山頂を目指す途中にある景勝地、草千里ケ浜。
広い駐車場と火山博物館があり、多くの観光客がここで足を止めていく。ただし駐車場は有料。
山頂は雲に入ってしまったが、雨が降ってくるというほどでもない。
「草千里ヶ浜」は、阿蘇山頂にある「砂千里ヶ浜」と対になって名付けられた平坦な場所だ。
草千里ケ浜は直径1kmほどのほぼ円形の窪地で、火山噴火でできたクレーターだ。規模的にクレーターの形がとってもわかりやすい。現在の姿になったのは3万年ほど前だという。
こうやって見ると、左側の沼がこのクレーターの中心の火口で、小さなクレーターになっているのがわかる。つまり二重のクレーターなのだ。
窪地には雨水が集まって沼になっている。
右側の沼。たぶん名前はないが、季節的なものではなく、通年で存在していそう。
中心部に何か植物が見えるので、水深はあまり深くはなさそうだ。
生えているのがアシやガマなどであれば、放置すると風景が変わってしまうだろう。いずれ誰かが沼に入って植物を抜くのかな。
高木の生えていない波打ち際は、なんだか浄土的な風景にも見える。
沼の周囲は湿原というのとはちょっと違う。
草地なのだ。
野焼きで管理されているからだろう。
左側の沼。
その近くでは乗馬体験ができる。夏休みなのでけっこう体験している人がいた。
観光客は沼のそばまで行ける。
かつては放牧地だったが、現在は放牧場としては使われていない。牛のいない牧場といった感じの不思議な草原なのだ。たぶん牧場だったころは伝染病を持ち込まないように立入禁止だったと思われるが、放牧がなくなったおかげでこうして自由に歩けるようになったのだろう。
といっても、あまり遠くまで行っている人はいないけれど。
人の大きさと比べてみると、中央に見える小山は想像しているより小さい。
(2011年08月08日訪問)