ちょうど庭師さんが入って冬の剪定をしていたところだった。ミカンなどが植わっている。
説明は特になかったけど、元々は金持ちの屋敷跡なのかもしれない。
そもそもこの付近の崖線は、明治~昭和に財閥や政商たちが屋敷を構えた場所で、いま公園になっている場所はだいたいがお屋敷の跡だ。
都心の公園のほとんどが大名屋敷の跡地であるように、多摩川左岸の崖線の森は、庶民には想像もつかない豪商たちの栄華のすさまじさを物語るものなのだ。
昭和の大名屋敷といってもいいかもしれない。
小さな湧水池に八つ橋がかかっていた。
残念ながら飾りで、中を歩くことはできない。
茶室があった。
現在も茶屋として機能していて、ちょっと洒落たハコモノといったところ。
等々力渓谷を歩き疲れて休憩するのにはちょうどいいだろう。
茶室の横は広場になっている。
何に使えるというわけでもない。
この一部に駐車場でも造ってくれたら、公園を利用するのに都合がいいのに。
ここから下流は渓谷は終わり、普通の住宅街のようになっていく。
(2021年02月25日訪問)