井開の沈下橋

上佐那河内の旧道から直角に進入する橋。

(徳島県佐那河内村上井開)

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上佐那河内村まで来た。国道439(ヨサク)号線は、神山町との峠のトンネルのつけ替えで広いバイパス道路が建設されているが、バイパスを通らずに旧道へ入る。

バイパスと旧道の分岐点には徳島県でトップレベルといわれる料亭「壺中庵(こちゅうあん)」がある。

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旧道を少し進むと、道路きわに沈下橋が見える。

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沈下橋の多くが幹線道路から側道に入ってワンクッションあるアプローチだが、この橋は幹線道路から直角に直接進入するという大胆な構造だ。

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2009年8月9日、台風9号のときの増水の様子。

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進入口にポールがあり、着実に道路を封鎖できるようになっている。

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対岸から。

対岸側には進入路がある。

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旧道側の民家の壁には金鳥のホーロー看板があり、中々にフォトジェニックだ。

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上流側から橋をみたところ。

写真右上の斜面にある寄棟の民家が、いかにも四国という構図。

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橋のたもとからみた上佐那河内の町並み。

理髪店の看板に明かりがともり、ノスタルジックな山里の風景が現出する。

さすがにきょうはここまでだ。

たぶん園瀬川本流の沈下橋はここが最上流だと思う。次からは、園瀬川の支流嵯峨川の橋を見ていこう。

(2006年12月30日訪問)

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