呉服店の天守閣

店舗上に天守閣がある。

(三重県亀山市本町)

仕事で奈良へ行くことがあった。せっかくなので帰路は国道1号線沿いに旧東海道の風景でも楽しみながら帰ることにした。三重県には関宿など見ごたえのある観光宿場町などもあるのだけれど、きょうは車窓から眺めるだけ・・・というのも寄り道の本命は愛知県の蒲郡や豊橋なのだ。

蒲郡と豊橋の寄り道については別の機会に書くこともあるだろう。今回はその途中、亀山で見たものを紹介しよう。

写真

亀山市内の旧道街道を走っていると、天守閣ふうの建物があった。

どうも3階建てからなる呉服店の店舗、兼、住宅、兼、倉庫のようだ。ただその3階の屋根の上に天守閣のようなものが載っている。

城好きの店主が自分の家を城にしてしまったというタイプの建築なのだろう。誰もが憧れるよね、一国一城の主!

中々よく出来た物件なので車窓から写真を撮ってくことにした。関宿の町並みなんて1枚の写真も撮らなかったのに・・・。

でも写真を撮っておいてよかったのかもしれない。ストリートビューを見ると2021年には天守閣が無くなっている・・・。ビルがなくなっているのではなく、下層はそのままに、天守閣だけが取り除かれているのだ。もしかして中に部屋がないいハリボテの飾りだったのか。

(2015年02月15日訪問)