栃原のベーハ小屋

越屋根の破風側に開口がない、推定大阪式。

(奈良県下市町栃原)

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五條市に入り、国道168号線に別れを告げ、県道20号線に入り飛鳥方面を目指す。

途中、下市町の里山地帯でベーハ小屋を見かけた。

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道ばたにベーハ小屋だけが建っていて、農家の主屋は見当たらない。県道拡幅のときに用地買収され、ベーハ小屋だけが残ったのかもしれない。

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下屋は2方向に出ていて、入口は平入り。

内部構造は大阪式と思われる。越屋根の側面は両方とも塗り壁で破風は繋がっている。

面白いのは母屋桁がすべて丸太だという点だ。間伐材を使って建てたのだろう。でも安普請という感じではなく、状態よく残っている。

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裏側から見たところ。

はす交いのような部材が土壁の表面に露出している。

これって意匠なのかな・・・。

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裏側の1.8mくらいの高さのところの観測窓。

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入口。

入口が飛び出して造られている。内部の保温を考えた構造だ。もしかして二重扉か。

(2012年07月09日訪問)