
JR明覚駅から北のあたりの都幾川の左岸に自動車では行き止まりの道がある。この先はもともとは踏み分け道くらいはあったかもしれない山と私有地だが、いまは都幾川の再生プロジェクトで遊歩道が整備され、川べりを歩けるようになっている。
ただし車で移動している人が、偶然にも進入するような道ではない。

その車道の行き止まりに小さな橋があるので見に来た。
橋脚の見た感じがとても新しい。平成27年(2015)のプロジェクトで整備されたか、あるいは、2019年の台風で壊れたのを直した可能性もある。

橋の名前は調べられなかった。
もともとは貧弱な勝手橋だったのを、そのままにしておくと回遊する訪問者が渡って危ないから、川の再生プロジェクトで補強したのかもしれない。
補助金で架け替えたとはいえ、あくまでプロジェクトの関連備品であって、市道として未来永劫管理するものではないため、橋として管理されてないのではないか。

右岸の橋台は古い石垣で、この橋がきのうきょうに出来たものではないことを物語っている。
橋台の横の斜路は河道までコンクリ舗装の道が続いている。

橋から見た下流の風景。
この斜路はもしかしたらかつて近隣の農家が農具などを洗うのに川に入れるようにしたものかもしれない。
農家や漁業者が川で洗い物をするのは、河川法で例外として認められている。だからといってバーベキューなどに来た人が洗い物をするのは厳密には河川法違反。

橋から見た上流の風景。

橋の真下はよどみになっていて泳げそう。
斜路で河道まで降りられるし。

この近くにはほかにも水辺に降りる道があった。

このあたりは川の再生プロジェクトで整備されているので、川遊びをしたら即通報、という雰囲気ではなさそう。
駐車場所にだけは迷惑にならないように気をつけたい。
(2022年10月21日訪問)