そこに石を積み上げて作った簡易な堰のようなものがあるのだ。
子どもが遊びでダムを造ったにしては大規模すぎる。そもそもこの辺りに子どもなどいるのか?
かといって、用水路などに取水しているわけでもない。
大人の遊び・・・?
村で魚のつかみ取り大会でもやった跡・・・?
このときはこれが何なのかどうしてもわからなかった。
ずいぶん後になって気付いたのだけど、これはたぶん「自然水利」だ。つまり消火活動をするときにポンプ車が水を汲む場所。
川の降り口に三角コーンが置かれていたのは、都会人がバーべーキューに来てゴミを捨てるのを防ぐためではなく、いつでも消防自動車が入れるようにするためのものだったのだ。
石を寄せ集めただけの貯水池だから増水すればすぐに壊れてしまうだろう。
そのたびに消防団が作り直しているのではないかと思われる。
思えば同様のものを以前に徳島県で紹介している。
今後は、現場で自然水利の可能性を考慮できるようになりたいものだ。
(2022年10月25日訪問)
