光善寺の近くに大きな農業用貯水池がある。梅ノ木
この辺りは長い間水害に悩まされてきたのに、農業用水の確保のために貯水池が必要になるというのが不思議な感じがする。ただ、川島町の用水の主水源である都幾川は渇水しやすいという話を聞いたので、こうした貯水池が必要になるのだろう。
水害といえば、2019年の台風19号では新江川と市野川の合流点で破堤し一帯が水没、大動脈である国道254が通行止めになるほどの大洪水を引き起こした。
国土地理院の地形図を見ると、このとき冠水した地域にはほとんど建物がないことがわかる。最も低いのは梅ノ木古凍貯水池の辺りで、実際、貯水池の揚水機場が水没するという被害が出ている。
一方で南側には長楽堤という堤防があってそこで浸水は止まっている。
この堤防は河川堤防が破堤して堤内地に水が浸入したときに、堤内地全体に被害が及ばないように食い止める堤防である。これを「控え堤」という。
長楽堤は江戸前期に構築された控え堤だ。
川島町と吉見町には大囲堤という大規模な輪中堤防が構築されていて、長楽堤もその一部である。
川に沿った堤防ではなく、平地を区切るように造られているのがわかる。長さは約3kmある。
その長楽堤の終点が梅ノ木古凍貯水池である。
長楽堤の上から貯水池を見たところ。
池の周囲はコンクリートの護岸で、完全に立入禁止。釣りや水遊びなどはできない。
貯水池から国道254号線までは堤防上がサイクリングロードになっている。
南側から見た長楽堤。
堤防の左側には長楽用水の幹線が流れている。
潮音寺付近。
潮音寺前は素掘りでとても美しい風景が続く。
でもこの道は抜け道になっていて、車通りがけっこうあるので、路駐してのんびり観察できる場所ではない。
用水の幹線なので水量は豊か。
小さな魚が見える。
長楽用水は流水の淡水魚の釣り場として知られている。
国道254付近の堤防の様子。
(2022年12月16日訪問)
