男鹿半島北側の北浦という集落にある臨済宗の寺。
本堂の写真を見て、重層の仏殿風の建物であったので、寄ってみた。
北浦の町のつくりはいかにも漁村というふうで、町内を通り抜ける道をのぞけば、あとは車が通行するのは難しいような路地ばかりである。
山門は四脚門。
寺の正確な位置がわからず、やっとたどり着いた瑞光寺は、町を見下ろせる丘の一角にあった。
本堂は確かに禅宗の仏殿のような雰囲気ではある。だがよく見ればわかるが、床がはられており内部は普通の本堂であった。仏殿には床がなく土間となっているのが普通。
堂宇はほかに、鐘楼。
一角は寺町のようなところだったのだが、他の寺には立ち寄らなかった。
「この頃は寺の見方がヌルかった」というわけではない。この旅は、ひとつの地域を細かく見るのではなく、まだ行ったことのない空白地帯を埋めるために、長距離を走ることがテーマでもあったのだ。
(1999年08月24日訪問)