神宮寺の洋館

元は造り酒屋の事務所か。西日の差す事務所は懐かしい風景。

(秋田県大仙市神宮寺神宮寺)

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神岡町大字神宮寺という集落に宝蔵寺という寺がある。ある本によればその境内に千体の地蔵を納めた堂があるいうので行ってみた。寺はあったがそれらしき堂は見つからなかった。

それで、代わりといってはなんだが、その宝蔵寺の門前にあったのがこの洋館。

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街道に面していて、事務所として最近まで使われていた感じがある。近くにある酒造メーカーの事務所であったか。

洋館というものは完璧な西洋建築であってはいけない。いわゆる「擬洋風」という様式は、日本建築の大工が伝聞と想像を元に自分なりに「これが西洋だ」というイメージを具現化したものなのだ。その点でこの洋館はなかなかよい洋館ぶりである。

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1階部分は南側と西側が窓になっていて、採光がよく解放感のある設計になっている。埃をかぶった木机に西日が差し込む様子はどこか懐かしい。

(1999年08月24日訪問)

死者の結婚 (法蔵館文庫)

文庫 – 2024/9/13
櫻井義秀 (著)
「結婚」とは何か。山形県のムカサリ絵馬供養、青森県の花嫁人形奉納、沖縄のグソー・ヌ・ニービチ、韓国や中国・台湾の死霊婚など、死者に対する結婚儀礼の種々の類型を事例に、その社会構造や文化動態の観点から考察する。

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